4回転ジャンプに慎重なワケ「私にとって一番大切なのは…」

　すると、同じような話題が過去に何度も挙がったこともあってか、少しうんざりした様子だったというメドベージェワ。それでも「4回転サルコウが跳べることを観衆に見せるため、そして自分自身に証明するために最大限のことをしています。ただ、それを見せられる具体的な日付は分かりません」と努力していることを強調したという。

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「各大会の後に（4回転ジャンプを）跳ぶ予定かという質問を6～8個は受けます。毎回、私は『はい、そのつもりです』と答えます」とした上で「しかし、私にとって一番大切なのは健康を維持することです。なぜなら、また骨が折れた状態で跳ぶ準備はできていませんから」と明かしたという。

「私にとって重要な課題は4回転ジャンプを習得し、それでいてジャンプし続けるための健康を維持することです。私は自分の体が壊れやすいことを知っています。私は何を食べ、何時に寝るかなど1日のルールに気を配らなければいけません。私の体の状態はそれ次第です」

　17-18年シーズンに右足の骨折を負ったメドベージェワ。当時のように無理をして、再び故障してしまうことを考慮し、慎重にジャンプの難易度と向き合っているようだ。それでも、今大会は本来の演技を取り戻し、2位で表彰台に上がった元世界女王。自分の体と向き合いながら、一歩ずつ高みを目指していく。