「ハチムラはすでにアタッカーとしてグレートなレベルにある」

　ウィザーズで主力としての活躍が期待される八村だが、チーム内のみならず、リーグ全体に好影響を及ぼす可能性があるという。

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「NBAの文化、歴史において、姚明と同等のインパクトを与えるだろう。日本からやってきた初の（ドラフト指名での）NBAプレイヤー。これはアジアにとっても一大イベントだ。そして、彼はアメリカのカレッジのスタープレイヤーであることは大きい。ワシントンは現時点では残念ながら素晴らしいチームとは呼べないが、マーケットはそれなりの規模がある。NBAでどれだけ大きなインパクトを残してくれるか、個人的に注目している」

　ダンカン氏が引き合いに出したのは、中国出身のビッグマン姚明。身長229センチの名センターで、ロケッツで8シーズンプレー。キャリア平均19ポイントを記録し、8度NBAオールスターに選出されている。

　姚明は中国を中心にアジアのバスケットボールの象徴となり、大きなインパクトを与えた。すでに日本人初のナイキ社のジョーダンブランドと契約するなど、市場価値も証明している八村だけに、現在中国バスケットボール協会の会長を務めているレジェンド同等のインパクトを及ぼすと、ダンカン氏は予想している。

「ハチムラはすでにアタッカーとしてはグレートなレベルにある。ジャンプショットは堅実そのものだ。3ポイントシューターとして確立できれば、チームオフェンスのファーストオプションになれるだろう」

　たサマーリーグと、W杯へ向けた強化試合で3ポイントシュートの精度を向上させるなど、課題に取り組む八村。アジアバスケ界のレジェンドの後継者としての活躍を、ダンカン氏は期待していた。中国でのW杯は米国本土からも熱い視線が送られることになりそうだ。