海外ファンに笑撃を走らせた珍ドロップショットに自身も反応

　テニスのミレニアム・エストリル・オープンは29日のシングルス1回戦で、世界ランク71位の西岡良仁（ミキハウス）が同57位のマッケンジー・マクドナルド（米国）を6-2、6-4で破り、初戦を突破した。今季クレーコート初勝利を挙げたが、話題を呼んでいるのは西岡の珍スマッシュだ。白熱したラリーから最後はスマッシュを放とうとしたが……。ラケットに当たり損ね、まさかのミスショットに。だが相手の意表を突く格好となり、ポイントとなった場面をATP公式中継サイト「テニスTV」が動画付きで公開。海外ファンに笑撃を走らせていたが、西岡自身も「今日のShot of the day？」と反応している。

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　第2セットの第3ゲームだ。マクドナルドのフォアに対して、西岡がバックハンドを打ち返すラリー。相手のドロップショットに対して、西岡が強烈なリターン。これにマクドナルドはロブを返すが、西岡にとっては好機となった。頭上のボールを、力強く決めようとした次の瞬間だ。

　タイミングがずれてしまい、ジャストミートできず。スマッシュは失敗に……。上方向に打ち上げるような格好になったが、なんとこれが絶妙なドロップショットとなり、ネット際に落ちた。マクドナルドも完全に意表を突かれた様子で動けず。西岡もこれには思わず苦笑いするしかなかった。

　珍ドロップショットを「私たちはみんな、これみたいなスマッシュを打つ人を知っている」とつづり、「テニスTV」公式インスタグラムが動画付きで公開。コメント欄ではファンが反響を寄せていたが、西岡自身もツイッターでこのシーンに言及している。

「クレーコートでやっと一勝！ホッとしました。今回は単複出てるので両方頑張っていきます！　今日のShot of the day????」

　クレーコートでの初勝利を喜びつつ、笑いを交え珍ショットを振り返っていた。昨年初勝利をあげ、着実なステップアップを遂げているサウスポー。決して得意ではなかったクレーでの1勝はまた大きな自信となったはずだ。