WTTスターコンテンダー・リュブリャナ

　現地22日までスロベニアで行われた卓球の国際大会、WTTスターコンテンダー・リュブリャナの女子シングルスは、23歳の長崎美柚が決勝で木原美悠を4-1で破って、WTT大会のシングルスでは2024年5月以来、約1年ぶりの優勝を飾った。一時は世界選手権団体戦の代表に入りながらも、最近は伸び悩んでいた中でのタイトル獲得。中国メディアは、自国の下部リーグでプレーしている長崎の現状を紹介。「適応力が高い」などと称賛したチーム監督の言葉を紹介している。

　長崎は3回戦、準々決勝、準決勝と中国選手を立て続けに撃破。決勝ではダブルスで「Wみゆう」としてペアを組む木原に4-1で勝ち、シングルスでは久しぶりの歓喜を味わった。中国メディア「卓球ネット」では「WTTスターコンテンダー・リュブリャナで、日本の長崎美柚のラケットが中国卓球選手を圧倒した」「中国卓球チームは女子シングルスに13名の選手を出場させたが、1人も決勝には残れず、近年の対外大会では最低の記録となった」などと長崎の強さをたたえるとともに、中国勢の不振を嘆いた。

　中国メディア「上游新聞」は「長崎美柚は現在、重慶中濱体育の中濱女子チームに所属しており、先ごろ、江西省上饒で卓球甲Aリーグの試合に出場し、7試合で6勝1敗の好成績をあげた」と近況を紹介。チームの李笑霜監督の話として「今年4月からチームに加わった長崎美柚は活発な性格と愛らしいルックスでたくさんのファンがいる」という。そのうえで「甲Aリーグもレベルは高いが、長崎は適応も早く、成績もすばらしい」と称賛している。

　また、記事では「先ごろ行われた甲Aの江西省上饒での試合では、日本から杭州へ飛び、高速鉄道で上饒に着くとそのまま会場に向かって試合に出た。スーツケースを2つも引きずって試合会場に駆け付けた姿がCCTVで放送されると、ネットでは『なんて一生懸命なんだ！』と称賛の声があがった」と紹介。中国人ファンからの人気が高まっていることにも触れている。