アジアカップ前の強化試合に出場

　中国の女子バスケットボール代表において、18歳の新星・チャン・ツーユウが衝撃的な活躍を見せている。7月13日に中国で開幕する「FIBA女子アジアカップ2025」に向けて、中国代表は13日に臨沂市でボスニア・ヘルツェゴビナと強化試合を実施。226センチの恵まれた体格を生かして圧倒的な存在感を放ち、敵将も「今まで見てきた中で最高の選手だ」と脱帽している。

　香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は「中国バスケ界の超新星チャン・ツーユウは『今まで見た中で最高の選手』とコーチが語る」との見出しで記事を掲載。同紙は、「彼女は私が今まで見てきた中で最高の選手だ。中国で中心的な役割を担っている」とボスニア・ヘルツェゴビナ代表のエミール・ハリミッチHCが語ったことを紹介している。

　チャンは13日に行われたボスニア・ヘルツェゴビナ戦で12分の出場ながら18得点7リバウンドを記録。101-55の大勝に貢献した。さらに2日後の再戦では、わずか15分で16得点7リバウンドをマークし、124-57の圧勝劇を演出。計27分間で34得点14リバウンドを記録し、敵将は「彼女の存在が試合のテンポを決めている。中国で成功を収めること楽しみにしているよ」と脱帽した様子のコメントを残している。

　記事によると、中国代表は、チャンの出場時間を15分に制限しているというが、その支配力は際立っていた。「チャン・ツーユウ無しでも中国はとても強いチーム。そこにチャンが加わることでさらに強力になる。我々だけでなく、世界中のどんなチームもチャンと中国に苦戦することになるだろう。彼女が健康を維持して母国に栄光をもたらすことができるといいね」とハリミッチHCは続けている。

　チャンは18日に行われた日本との国際親善試合にも出場。18得点をマークし、中国の101-92の勝利に貢献した。