アジアカップ前の強化試合に出場

　1年前に日本女子バスケ界を絶望させ、世界に衝撃を与えた中国の18歳選手が再び脚光を浴びている。7月13日に中国で開幕する「FIBA女子アジアカップ2025」に向けて、中国代表は13日に臨沂市でボスニア・ヘルツェゴビナと強化試合を実施。昨年「身長220センチ」として年代別国際大会に登場したチャン・ツーユウがA代表の一員として出場し、期待に応える活躍。海外ファンから「ちょっと待って、え？」「WNBAに彼女が来たら圧倒するぞ」など衝撃の声が上がっている。

　すべてが規格外だった。コートに入ったチャンはさっそくペイントエリアでパスを受けると、相手のダブルチームを難なく弾き飛ばし、ほぼノーステップでシュート。あっさり得点した。その後もリング下で相手選手に背後につかれながらも、反転からのシュートでアンドワンを獲得。さらに相手が強引なカットインから狙ったシュートも、ねじ伏せるように上からブロックするなど、守備でも貢献した。12分間の出場で18得点、7リバウンドだった。

　中国国営英語版テレビ局「CGTN」のスポーツ専門Xは実際の動画を公開し「226センチの天才！　18歳のチャン・ツーユウがシニアデビュー戦で躍動」「12分間の出場で18得点7リバウンド」「中国がボスニアヘルツェゴビナに101-55で圧勝」「長身の10代選手がペイント内で圧倒する様子を見て！」とつづり、チャンのスタッツも紹介した。

　これには海外ファンも衝撃。コメント欄には「良い動きしてるな」「ちょっと待って、え？」「オーマイガー」「未来の最強選手だ」「WNBAに彼女が来たら圧倒するぞ」「ディフェンス不可能でしょ」「身長は教えられないからな」といった声が上がっている。

　チャンは昨年6月に中国で開催された「FIBA U18女子アジアカップ2024」に出場し、日本との試合では44得点、14リバウンドで圧倒した。当時、大会の登録身長は「220センチ」だったが、今回の国営局の表示は「226センチ」となっている。

　18日に行われた日本との国際親善試合にも出場。18得点をマークし、中国の101-92の勝利に貢献した。