北別府学、中西清起…平成のスターを一喝した昭和の選手たち

　米大リーグ・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が、巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏とともにYouTubeに登場。古今の名選手について語る中で、19歳のころ「バット振れ！コラ！」と怒られたという昭和の人気投手の名を挙げた。

　イチロー氏は、コナミデジタルエンタテインメント「プロ野球スピリッツA」の公式YouTubeチャンネル「2025OB松井秀喜セレクション」に登場。松井氏が現12球団から1人ずつをセレクトする企画で、広島から名前が挙がったのが通算213勝を挙げた故・北別府学氏だった。

　松井氏が「子供のころ、みんなフォームをマネしてた」と口にすると、イチロー氏も「きれいだったよね」と懐かしそう。1993年入団の松井氏とは現役時代に対戦があったといい「（広島の旧）市民球場が西日強くて、（投球が）インコース来たのに見えなかった。これ見づらいなみたいな感じで見ていたら、北別府さんが『お前何にらんでんだ』みたいになって」と思い出話を披露した。

　するとイチロー氏は「僕らよりだいぶ上の先輩たちって、そういうのあるよね」と、同じく昭和の野球を盛り上げた選手に一喝された思い出を口にした。「オープン戦の時、バントのそぶりを見せたら『バット振れ！コラ！』って。『えーっ』って。『こわっ』って思ったもんね」と懐かしそう。言葉の主は、阪神で抑えとして活躍した中西清起氏だ。イチロー氏のプロ2年目の話で、当時19歳。昭和のプロ野球に触れた、強烈な記憶だったようだ。