パドレス戦で登板へ

　米大リーグ・ドジャースは15日（日本時間16日）、大谷翔平投手が16日（同17日）の本拠地パドレス戦で先発登板すると電撃発表した。ドジャース移籍後、いよいよ初めてのマウンドに上がる。発表の直前、デーブ・ロバーツ監督の会見でパドレス戦の登板が示唆された瞬間、米記者たちに衝撃が走っていた。

　エンゼルスに所属していた2023年8月23日のレッズ戦以来、実に663日ぶりの登板となる。15日（同16日）のジャイアンツ戦後、ドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」が公式YouTubeでロバーツ監督の会見を公開。「ショウヘイはウズウズしていて、それは我々にとって良いことだ。まだどの日にオープナーになるかわからないけど、ここ数日の間でオープナーとして投げる可能性が高いよ」などと語った。

　米記者から「ここ数日ということは、パドレスとのシリーズですか？」と問われ、「おそらくそうだ。いい予告でしょう？」とコメント。すると会見場にいた米記者たちは興奮気味に「ワオ！」と声を上げていた。

　ロバーツ監督は「私の予想では先発で1イニングだと思う」とオープナー起用を示唆。「とても興奮しているよ。私はまず第一に野球ファンで、球界の期待も大きいから実現すれば大騒ぎになると思う」と胸を躍らせていた。

　投打同時出場の見込み。大谷の主張もあって今回の登板が決まったそうで「『3イニングのライブBPを行って、自分の身体に（試合で先発するよりも）少し負担がかかった』というようなことを言っていたんだ。彼はメジャーで投げる準備はできている。彼がそれを知らせてくれたんだ」とも説明している。

　大谷は23年に右ひじを手術し、昨年はワールドシリーズで痛めた左肩も手術。先月25日（同26日）のメッツ戦前に、打者を相手にする投球練習「ライブBP」を実施した。ライブBPを行った後には野手として試合に出場していた。米スポーツ専門局「ESPN」のアルデン・ゴンザレス記者は、自身のXで「実戦形式の練習で投げ、いったんクールダウンしてから、試合のためにまたウォーミングアップすることは、ある意味では、実際にその試合で先発する以上に体に負担だった」と綴っていた。