巨 人時代の元同僚たちが証言

　米大リーグ・オリオールズの菅野智之投手は3日（日本時間4日）に行われた敵地マリナーズ戦に先発登板し7回を5安打1失点、5奪三振の快投。チームは5-1で勝利し、今季5勝目（3敗）を挙げた。試合前には、MLB公式が「元チームメートが語るスガノの軌跡」という見出しで記事を公開。日本時代にチームメイトだったカージナルスのマイルズ・マイコラス投手らの言葉を引用して、ベテラン右腕を絶賛している。

　日本球界最高の右腕に称賛の声が溢れた。MLB公式は同記事の中で、「2013年から2024年まで、トモユキ・スガノはN P Bのヨミウリ・ジャイアンツのローテーションの柱だった。（巨 人での）在籍期間が長かったため、この日本人右腕には元チームメートが数多くいて、その中にはMLBからやってきた米国出身の選手もいる」と紹介している。

　続けて「そのうちの4人に日本で一緒に過ごした間のスガノの評価と、ボルチモアでのスガノの話を聞いた」として、既に引退したテイラー・ヤングマン、スコット・マシソン、ケーシー・マギーに加え、2015年から17年まで巨 人に在籍し、現在もメジャーで先発投手として活躍するマイコラスの談話を引用している。

　記事の中で12年から8年間巨 人でプレーしたマシソンが「彼はオオタニより騒がれていた時期があった」と日本での人気ぶりを語ると、13年に楽 天でプレー、その後17年に再来日し巨 人に加入したマギーは「2013年に自分は楽 天にいて彼を見ていたが、5、6年後にチームメートになった時、若い頃の彼とは違ってピークを迎えていた」と、印象を語っている。

　最大限の賛辞を贈ったのは、5月末の試合で菅野と再会を果たしたマイコラス。「僕が（日本に）着いた時に皆に言われた。『この男がやることを見ておいて。このチームで最高の選手だから』と。だから僕はいつも彼の試合を、彼のピッチングを、彼の仕事ぶりを見ていた」と日本時代の関係性を語ると、「信じられないほどの努力家であり、信じられない才能を持ったアスリートが、毎日自分の仕事をする姿を見ていたんだ」と称賛している。

　久しぶりの再会について「（先週）彼に会ったとき、最初に言ったのは、『遅いよ』ということだ。『4年前、いや5年前にここに来るべきだった』と言ったんだ」と、そのやりとりを語った元同僚右腕。「2018年に（MLBに）戻ってから、毎年日本に行く度に彼に言っていたんだ。『ヘイ。君はMLBに行くべきだ。君は僕が今まで見た中で最高のものを持っているんだから』」と、長年に渡って菅野をメジャーの舞台へ“スカウト”していたことを明かしていた。