本拠地ダイヤモンドバックス戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は19日（日本時間20日）、本拠地ダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場。6回に左越えの17号ソロを放った。これで5月は10本目の本塁打。同日、フィリーズのカイル・シュワーバーが16号ソロを放っていたが、再び大谷がメジャー単独トップとなった。ホームランボールを取ったのは大のドジャースファン。現地で興奮気味に取材に応じた。

　大谷は6回1死走者なしの第3打席、相手先発のファットから左越えに一発。打球速度107.4マイル（約172.8キロ）、飛距離389フィート（約118.6メートル）だった。これで5月に入ってから2ケタ10本目となり、シーズン57本塁打ペースと量産態勢に入っている。昨季の54本塁打を上回る勢いだ。

　左翼席でホームランボールをキャッチしたのは38歳のピーティ・パンスさん。背中にはフリーマンのタトゥーが入った筋金入りのドジャースファンだ。「俺の方に向かってきたんだ。目の前に落ちたから拾ったんだ」と興奮気味に語った。初めてのホームランキャッチだという。

　タトゥーは昨年のワールドシリーズで満塁弾を放ったフリーマンの表情が描かれている。当時球場で目撃し、感激。今年2月に約8時間かけて入れたという。もちろん一番好きなのはフリーマンだが「ショウヘイもだ（笑）」と大谷も好きな選手の一人だ。

　チームは現在3連敗中で、この日も初回にミスから先制点を許すなど、3回まで0-7とリードを許す展開。ドジャースファンが集まった球場もどんよりとした雰囲気に包まれていたが、大谷は2-7と追い上げる一撃で喝采を浴びた。