公式サイトに声明を掲載

　女子バレーボールのVリーグに所属するヴィアティン三重が14日、公式サイトに「弊クラブ所属選手に関する性的な意図を持った画像投稿について」と題した声明を掲載。同クラブの選手に関する性的目的の画像がSNS上に投稿されたことを確認したとし、悪質な行為に厳正に対応していくと表明している。

　14日の声明文では、ヴィアティン三重ファミリークラブの常務取締役バレーボール事業部長・椎葉誠氏の署名で「昨日、弊社所属選手に関する性的目的の画像がSNS上に投稿されたことを確認しました。このような行為は選手たちの尊厳を踏みにじる行為であり、今後の選手たちの活動を委縮させる恐れのある大変非道な行為です。ヴィアティン三重は所属する全ての選手の尊厳を守る為に、このような行為に対して断固とした対応を行います」と記されている。

　投稿されたものは、選手がSNS上に投稿した動画の一部を切り取り、無断で掲載しているものだという。クラブの見解として以下の4点も記した。

（1）投稿者自身は明らかに本投稿が性的に消費されることを想定していない投稿である
（2）このような二次利用が行われることにより、選手の自由で、その人らしい表現、競技活動そのものや、SNS投稿などを委縮させることに繋がるものである
（3）意図せず性的に消費される経験は、心の傷として残り、その尊厳を傷つける可能性が大いに想定できる
（4）本投稿に関して、動画の切り取り画像・添えられた文章共に性的な目的を持った投稿であるとクラブは判断している

　この4点から、この件について「投稿者本人が持つ著作権を侵害する二次利用である投稿の即刻の削除を要求すると共に、性的目的による投稿について厳正に対応を行って参ります」としている。

　声明の最後には「スポーツを愛し、選手本人やクラブを応援する意図で写真を撮影、投稿していただく方が大多数の中、ごく一部方の心無い投稿によって競技者が精神的な負担を強いられることは許容できません。今後もこのような投稿に関しては、クラブとして許容する意思はございません」と非難が強く込められている。