「ヒラヒラを着てみたくて…」 フィギュア五輪金、荒川静香を虜にした氷の魅力「続けようと思ったわけじゃない」
「続けようと思ったわけじゃない」けど離れられない魅力
「フィギュアスケートって技がたくさんあって、やってもやっても極められないんですね。『明日はもう少しできるようにならないかな』という連続で続けていた。できないままでやめるのが嫌な性格だっただけで、続けようと思ったわけじゃないんです」
小さな悔しさを重ねては晴らす繰り返しで、やがて五輪で金メダルという世界の頂点に立った。トリノ五輪シーズンで競技生活からは退いたものの、今もプロスケーターや解説者としてファンに魅力を伝えている。
「もうちょっとうまくなりたいの繰り返し。今日はちょっとダメでも、明日はできるんじゃないかとか。ジャンプがうまい、スピンがうまい、スケーティングがうまいと、自分よりうまい人がたくさんいる。うまく滑れたと思ったことはないですし、それも競技の魅力だと思うんです」
日本スケート連盟は、競技を若年層に普及させるため「ポケモンスケートチャレンジ」を始める。スケート靴の履き方から基本的な滑りまでを習得していくためのノートを配布し、全部で52個ある段階をクリアするごとに「こおりタイプ」のポケモンシールがもらえるという企画だ。ステップを一つずつクリアすることにも、大きな意味があるという。
「苦しいことを乗り越えるからこそ、人生でいろいろなものを乗り越える教えのようなものが得られると思うんです」。スケートの魅力に触れるきっかけを得た子どもたちが、リンクに通うようになる日を待っている。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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