米ポッドキャスト番組に出演

　米大リーグ・ドジャースのフレディ・フリーマン内野手が、昨季のワールドシリーズ（WS）での秘話を明かした。初戦から4試合連続本塁打を放ち、MVPにも輝いた35歳は米国のポッドキャスト番組に出演し、「人の人生を変えるんだ」と野球の素晴らしさを伝えている。

　昨年の10月25日（日本時間26日）、ドジャースタジアムで行われた第1戦の延長10回に、劇的なサヨナラ満塁弾を放ったフリーマン。米ポッドキャスト番組「ザ・ダグアウト・ディスカッション」でホストを務めるクリス・ローズ氏からこの劇的な一発にはどんな思い出があるかと問われた。

　フリーマンは「いろいろあるよ」とした上で、今春キャンプイン前の2月1日（同2日）に行われたファン感謝イベント「ドジャー・フェスト」で出会った男性との会話を振り返った。普段はアルコールを飲みながら試合を楽しむファンで、WS第1戦は右翼席で2人の子供と観戦していたのだという。

　だが、その日は試合観戦に集中するため、男性はお酒を飲まなかったのだという。そんな中でフリーマンが放った満塁弾は右翼席へ。男性と子供たちの頭上を越えていった。フリーマンは「それから彼はお酒を飲まなくなった。なぜなら彼の子供たちが、球場に行って野球をしたがるからね」と、自身のプレーがもたらした変化を説明した。

　1本の本塁打が、ファンに好影響を与えたことに感激した様子で「ただのホームランが、多くの人々の人生を変える。これからの人生の生き方を変えるんだ。彼がもうお酒を飲まなくなるように手助けできたことはかなり特別なことだね」とうれしそうに明かしている。