ロイヤルズ傘下のカグリオーンが特大の一発

　米国で“大谷翔平2世”と呼ばれる逸材が放った特大弾に、早期のメジャー昇格を望む声が集まっている。ロイヤルズ傘下の2Aノースウエスト・アーカンソーに所属するジャック・カグリオーン内野手が19日（日本時間20日）、サンアントニオ戦で4号満塁弾を放った。外野手が追うのを早々にあきらめてしまう強烈な一撃に、米ファンからは「すぐに昇格させろ」「時間の無駄だ」との声が相次いだ。

　目の覚めるような打球だった。両軍無得点で延長に突入し、ノースウエスト・アーカンソーは12回に2点を奪いなお2死満塁。「3番・一塁」で先発出場したカグリオーンはここで、カウント1-1からの3球目を捉えた。打球は快音を残し右翼席へ。右翼手が打球を追うのを早々にあきらめてしまうほどの当たりだった。勝利を決定づける一発にも、冷静にダイヤモンドを1周した。

　MLB公式サイトの若手有望株格付けコーナー「MLBパイプライン」は公式Xに「ジャック・カグリオーンがプロ2度目のグランドスラム！」とつづってこの打球を動画で紹介した。衝撃の一発に米ファンからは「彼をすぐに昇格させろ」「彼から目を離さないようにしなければ」「この男は最高だ」「彼の時間を無駄にしている。彼はすでにMLBのロースターにいるべき存在だ」と称賛の声が寄せられた。

　22歳のカグリオーンは、米フロリダ大在学中に投打二刀流で活躍。米メディアの間では、大谷をもじった「ジャックタニ」という愛称もつけられた。昨夏のドラフト1巡目（全体6位）でロイヤルズに指名されると、その後はマイナーA＋で野手としてプレー。今季から2Aに昇格している。