ディミトロフが試合中に倒れ込んだ相手に手を差し伸べるシーンが海外で話題に

　男子テニスのパリ・マスターズは31日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク10位のグリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）は同25位のロベルト・バウティスタ・アグート（スペイン）に7-5、6-4でストレート勝ち。3回戦進出を決めたが、注目を集めているのが、ディミトロフがスポーツマンシップを発揮した場面だ。倒れるバウティスタ・アグートの元にすぐさま駆け寄り、助け起こすシーンをATP公式中継サイト「テニスTV」が動画を公開。相手を労わる姿に称賛の声が続々と上がっている。

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　第2セットの第5ゲームだった。ディミトロフのドロップショットに対して、バウティスタ・アグートは懸命に前に出てリターンしようとするも、返し切れず、そのままつんのめってコートに倒れてしまった。

　仰向けになり天を仰ぐスペイン人選手。その姿を見たディミトロフは、すぐさまネットを越えて駆け寄り、近づくと右手を差し伸べ、体を引き起こしたのだ。相手を労わるこのスポーツマンシップ溢れる行動に、スタンドのファンからは大きな拍手が巻き起こった。

　テニスTVは公式インスタグラムに「困っているお友達…グリゴール・ディミトロフ、ロベルト・バウティスタ・アグート」とつづり、一部始終を公開。ファンからはディミトロフのスポーツマンシップを称える声が続々と上がっている。

「彼はテニス界で最も素晴らしい選手の一人、彼のプレーも魅力的」
「ディミトロフはスポーツマンシップ賞を受賞するべきだ」
「最もフェアな選手」
「リスペクト！」
「素晴らしい行い」
「スポーツマンシップ賞に値する行い」
「彼はとても紳士な選手」

　ディミトロフといえば紳士的な振る舞いで知られ、過去にも同様の行動で称賛を浴びたことがあった。試合にも勝利したが、それ以上にブルガリアの名手のスポーツマンシップはパリのファンを感動させていた。