韓国でパドレスとの開幕戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は20日、韓国・ソウルで開催されたパドレスとの開幕戦に「2番・指名打者」で先発出場。5打数2安打1打点1盗塁で、チームは5-2で勝利した。初回の第1打席で、ダルビッシュ有投手とメジャー初対戦。ともに日本ハムから海を渡り、昨年のWBCで世界一の喜びを分かち合った2人が遂に対峙した。2021年にダルビッシュが明かしていた2人の逸話を思い出すファンもおり、「ほんとすごい」「夢のよう」と感動の声が上がっていた。

【注目】CW-Xを川澄奈穂美選手がお試し　運動パフォーマンスを支える「股関節サポート機能」って？（W-ANS ACADEMYへ）

　遂に対戦が実現した大谷とダルビッシュ。初回の第1打席では大谷が泳がされての遊ゴロ。ダルビッシュに軍配が上がった。しかし3回の第2打席では外寄りの速球を大谷がはじき返し、今季初安打となる右前打だった。この日の2人の対戦は2打数1安打。ともに見せ場を作った。

　日本ハムから海を渡った2人。かつて交わしていた“約束”がこの初対戦でファンの間でも話題になった。ダルビッシュは2021年9月、大谷がファイターズと契約した頃のメッセージの交流をXに画像で公開しており「頑張って！」「何年後かにメジャーで待ってるわ！」とエールを送っている。大谷からの返信は「お忙しい所返信いただきありがとうございました。メジャーリーグ目指して頑張ります。本当にありがとうございました」と敬意を持った丁寧な文面だった。

　X上では「『メジャーで待ってる』『メジャー目指して頑張る』からのガチの初対戦は熱い」「MLBの開幕戦で両チームの日本人選手が注目されるなんて夢のようです」「12年メジャーで待ってられたのがほんとすごい」「返信のテキストの最初の所が日本人らしい」「大谷に『メジャーで待ってる』って言ったダルビッシュが開幕投手という立場で初対戦を迎えることがどれだけ凄いことか！」などとコメントが書き込まれていた。

　2018年の渡米以降、意外にもダルビッシュとの対戦は一度もなかった。韓国入りした後の会見で大谷は「小さい頃から見ていた大好きな投手で、目標にしてきた方。これまで対戦がなかったので、それも含めて思い入れがあるんじゃないかなと思う。楽しみにしています」と語っていた。昨年のWBCではともにチームを引っ張り、決勝の米国戦では8回ダルビッシュ、9回大谷の継投で3大会ぶり3度目の優勝を成し遂げた2人。メジャーの舞台で遂に対戦まで実現させた。