米スポーツ専門局「ESPN」が年間KO賞に選出

　米スポーツ専門局「ESPN」はボクシング界の2023年の「男子年間最優秀KO賞」として、日本の中谷潤人（M.T）が12回KO勝ちを飾った5月のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦（アンドリュー・マロニー戦）を選出した。動画を公開すると、米ファンから「生で見た中で最も残忍なKOだった」と衝撃が蘇っている。

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　軽量級ながら世界を驚かせる一撃だった。中谷は2度のダウンを奪って迎えた12回。距離を詰めて左のオーバーハンドを繰り出した。相手の視界の外から着弾。マロニーは仰向けに卒倒した。気を失ったのか、しばらく立ち上がれないほどの破壊力だった。

　動画を公開したESPNリングサイド公式インスタグラムは、文面で「ジュント・ナカタニのアンドリュー・モロニーへの12回KO勝ちは、2023年のボクシング界に衝撃を与えた」と紹介。米ファンから興奮した様子のコメントが集まった。

「これが起こった時、見るのに本当に夢中になった。マジで巻き戻さないといけなかった」
「生で見た中で最も残忍なKOだった」
「ああ、間違いなくこれの他に入ってくるものはない」
「これは最も破壊的なKOだった」
「ベスト・KOだ」
「あれはクリーンだった」

　米スポーツ専門局「CBSスポーツ」でも「年間最優秀KO賞」に選出された試合。ESPNは世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）を男子の年間最優秀賞に選んだ。ボクシング界で“主要”とされる賞を日本人が獲得し、輝きを放っている。