石川佳純に中国からも労いの声

　卓球の東京五輪女子団体銀メダル・石川佳純（全農）が1日、インスタグラムで現役引退を発表した。笑顔で手を振る場面や、若かりし頃の画像を公開。同じく中国版ツイッター「微博（weibo）」でも引退を報告すると、卓球王国のファンから「夢の中の恋人でした」「日本選手はとても礼儀正しい」と労いの声が上がった。

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　石川は中国のファンにも別れを告げた。赤いユニホームで笑顔を振ったシーン、まだあどけない表情を見せる若かりし頃にトロフィーを掲げたもの、2017年世界卓球混合ダブルスで優勝した際、ペアを組んだ吉村真晴と2ショットも公開。スタッフや選手との集合写真、ファンの様子も散りばめ、感謝の想いなどを中国語でつづった。

「中学生の時から、どの段階でも中国のコーチについて練習を積んできて、ここに来るまで私の力になってくださる多くのコーチに出会いました。私にとってそれはとても得がたいすばらしいことでした。そしてもちろん、中国の文化や中国語に少しずつ触れ、吸収するようになりました。

　中国語ができるようになって中国の友だちやファンの皆さんと交流できるようになったことは、私にとって本当に幸せなことでした。中国で試合をするたびに、いつも皆さんの熱い気持ちを感じることができました。みなさんがこれまで、私に与えてくれた力、温かさに感謝しています」

　石川を愛する中国のファンか8000件と超えるコメントが殺到。惜別や称賛の声が相次いだ。

「夢の中の恋人でした」
「彼女は優秀で感謝の気持ちを知る人だ」
「選手生活を離れても、彼女なら自分の力でどこにいても最も優れた人になれる」
「日本のスポーツ選手はとても礼儀正しくて、感謝の気持ちがある」
「謙虚で礼儀正しい」
「石川佳純は欠点のない素晴らしい人だ」
「中国の卓球選手を超えるほど石川佳純が好きだ」

　石川は14歳で日本代表入りし、2012年ロンドン五輪女子団体で日本卓球界初となる銀メダル獲得に貢献した。16年リオ五輪は団体銅。伊藤美誠、平野美宇とともに出場した21年東京五輪は団体銀メダルに輝き、日本卓球界を牽引した。1日の投稿では5月18日に引退会見を開くことを明かし、「私の気持ちを詳しくお伝えしたいと思います」とつづった。