スター選手の契約に消極的だったレッドソックスがデバースと11年438億円の大型契約を結ぶ

　米大リーグで今季終了後にフリーエージェント（FA）となり、去就が注目されるエンゼルス・大谷翔平投手。レッドソックスの地元ボストンの地元局は「レッドソックスが補強を惜しまない今、ショウヘイ・オオタニのウォッチを始めよう」と大谷獲得を期待している。

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　スター選手の補強に最近消極的だったレッドソックス。昨季トレード期限に大谷やフアン・ソト外野手（パドレス）の移籍が噂された際にも特に名前は挙がらず、今オフには主力として長年活躍したザンダー・ボガーツ内野手の流出も許した。しかし、年明けにラファエル・デバース内野手と11年3億3100万ドル（約438億円）で契約延長。大型補強を“解禁”した。

　この大型契約に地元放送局「NBCスポーツ・ボストン」が注目。「レッドソックスが補強を惜しまない今、ショウヘイ・オオタニのウォッチを始めよう」と見出しを打って記事を掲載した。大谷とソトの争奪戦に参戦しなかったことについて「あれははっきり言って失望ものだった」と振り返っている。

　しかし、デバースとの契約を「今オフ、インパクトのある契約としては遅すぎる」と前置きした上で、「全てを変える存在、ショウヘイ・オオタニ獲得を前にした場合、遅すぎることはない」と表現。「デバースとの契約は新しいスタートの合図となる。レッドソックスはスーパースターズにお金を払うようになったのだ」と大型補強に舵を切った球団に期待している。

　デバースの引き留めに成功したものの、同局は「ロースターを改善したとは言い難い。彼らはすぐに即戦力が必要だ」と提言。「それはこの秋にやってくる」として、改めて二刀流スターの名前を挙げた。「チームは簡単に4億5000万ドル（約594億円）を支払って、No.1先発投手とスラッガーの両方を手に入れることができるのだ」と大谷獲得を後押しした。