NASCARで全米騒然の出来事に反応「私たちみんなビデオゲームでこの走りをやった」

　自動車レースの衝撃の大逆転にF1ドライバーも驚いた。10月30日に行われた「NASCARカップシリーズ」の最終周最終コーナーにかけて減速することなく、外壁に激突しながら10位から一気に5台抜き。ポイント獲得で次週のレースに駒を進めた。“禁断の作戦”ともいうべき荒業は再生回数800万回を超え、話題になっていたが、F1の名ドライバー、フェルナンド・アロンソは「モータースポーツで2022年最高のもの」と絶賛した。

【注目】CW-Xを川澄奈穂美選手がお試し　運動パフォーマンスを支える「股関節サポート機能」って？（W-ANS ACADEMYへ）

　話題になっているのは、最終ラップの出来事。10番手を走行していたロス・チャスティン（シボレー）は減速することなく、第3コーナーに突っ込んだ。外壁に車体を激突させながら凄まじいスピードでコーナーを走行。減速してコーナーの内側を回る他のマシンを次々と抜いていく。そして、このコーナーだけで5台を抜き、一気に5位に浮上。この結果、次週の最終戦に進出を決めたのだ。

　このままでは敗退という状況だったとはいえ、マシンは損傷し、一歩間違えば大事故にもつながりかねない“禁断の作戦”。ツイッター上に公開された動画が大反響となっていたが、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」によると、本人は「ゲームキューブのNASCAR 2005で弟とたくさん遊んでいて、それで逃げ切ることもできた。上手くいくかわからなかったけど、上手くいったんだ」とコメント。なんと、ゲームから着想を得た作戦だったという。

　この出来事にアロンソが反応した。自身のツイッターで「モータースポーツで2022年最高のもの。私たちみんなビデオゲームでこの走りをやっていた。現実で見られるとは思っていなかった」と衝撃を受けた様子でつぶやいた。また、米スポーツ専門局「NBCスポーツ」のNASCAR専門ツイッターが紹介した実際の動画は米国のみならず、日本のネット上でも「ミニ四駆みたい」「リアル壁走り」などと話題になっている。