8回2死まで無安打投球、最初の安打は遊撃内野安打

　米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は29日（日本時間30日）、本拠地アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、8回2死までノーヒットノーランの快投。8回2安打1四球無失点10奪三振で自己最多15勝目を挙げ、史上初の投打規定到達にあと1イニングに迫った。この日最初に打たれたヒットは遊撃への内野安打。ファンは8回のマウンドを終えた大谷が、ベンチで遊撃手と交わしたやりとりに注目している。

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　偉業の期待が高まっていた8回2死、大谷は6番カルペにスライダーをはじき返された。打球は三遊間へ。二塁ベース寄りに守っていた遊撃手ソトが必死に飛びついたが、捕球できず内野安打となった。ソトに非はない打球。その後ピンチを迎えるが、大谷は無事に後続を打ちとってマウンドを降りた。

　ベンチに戻った大谷は同僚から労われていたが、そこに神妙な表情で近づいたのがソト。これに大谷はポンポンとソトの肩を叩いて応えていた。9月にメジャーデビューした後輩への対応に、ツイッター上の日本人ファンも反応。「大谷君はいい先輩だね」「大谷さんの人間性を見た気がした」「これもまた皆から愛されてる理由なのかな」「多分今日ソトは大谷さんに惚れた」「ソトくん、気にしてそう」「ソトへの対応、正直ウルッと来たわ」などとコメントが書き込まれた。

　大谷は試合後、「2ストライクから（球が）高くなったので、しょうがないかなという感じ」と自らの投球を反省していた。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者のツイートによると、ソトは「俺は彼の所に近づき、『ねぇ、ごめんなさい』と言った。難しいプレーだった。精一杯に頑張った。できるかできないかのプレーだった」と語ったという。