井上尚弥と目を合わさず、握手もなし 宿敵ドネアの真意が読めない「不敵な笑み」
ドネアが見せた不敵な笑み「1戦目の直後から私の心に火が付いた」
2人が目標に掲げるのは、ボクシング界主要4団体の統一。井上が「その目標に向けて通過点にしかすぎない一戦だと思う」と言い切った一方、ドネアは「これこそが私のキャリア最大の一戦になる。これに勝って、まだ達成していない4団体統一王者に近づける」と位置づけた。
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5階級を制した39歳のレジェンド。質問に対し、終始眉間にシワを寄せた渋い表情で回答した。豊富な経験値は世界屈指のものだが、言葉がこの試合の重み、懸ける想いの大きさを示していた。
「今は興奮しています。彼(井上)がどれだけ素晴らしい選手か知っているのは、当日に向けて有利になる。互いに最強を目指しているので、(第1戦から)気持ちに変化はある。私はモチベーションと集中力、イノウエに勝つという目標があるので気持ちは変わる。
あの1戦目の直後から私の中の心に火が付いた。負けたけど、ベストの状態ではなかったという気持ちが残ってしまったから付いた炎。この試合が決まったので1戦目よりモチベーションが高いし、自信も大きい」
写真撮影では、互いに睨み合う恒例のフェイスオフもなし。会見を終えると、ドネアは報道陣に大きく手を振りながら退場した。わずかに見せた不敵な笑み。ピリピリしているのか、実は精神的な余裕を持ち合わせているのか。真意はリングで明らかになる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)