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井上尚弥は「偉大な王者」 勇敢マクドネルが賛辞「もっと偉大なこと成し遂げる」

ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ(大田区総合体育館)は25日、元世界2階級王者で同級2位の井上尚弥(大橋)が、王者のジェイミー・マクドネル(英国)に初回1分52秒でTKO勝ち。国内最速となる16戦目での3階級制覇の偉業を見事に果たした。10年間、無敗を誇った正規王者マクドネルもモンスターの強さに「脱帽するよ」と潔く完敗を認めている。地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。

試合後、井上尚弥に声をかけるジェイミー・マクドネル【写真:Getty Images】
試合後、井上尚弥に声をかけるジェイミー・マクドネル【写真:Getty Images】

112秒TKO負けの王者、井上の圧倒的強さに潔さ「私はナオヤ・イノウエに脱帽する」

 ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ(大田区総合体育館)は25日、元世界2階級王者で同級2位の井上尚弥(大橋)が、王者のジェイミー・マクドネル(英国)に初回1分52秒でTKO勝ち。国内最速となる16戦目での3階級制覇の偉業を見事に果たした。10年間、無敗を誇った正規王者マクドネルもモンスターの強さに「脱帽するよ」と潔く完敗を認めている。地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。

 2週間、ドバイで合宿を張った王者マクドネル。前日計量では減量に苦しんだ様子を見せながら、決戦当日は心身ともに充実の姿でリングに立った。しかし、井上のラッシュに成す術もなかった。

 1回。いきなりダウンを奪われると、ロープ際に追い詰められ、一方的にラッシュを受けた。左右のフックの連打を受けると、リングに倒れ込んだ。TKO負け。守り抜いた王座をわずか112秒で失った。

 スーパーフライ級では統一戦を熱望しながらも対戦相手に避けられ、強すぎる王者の悲哀を味わった井上相手に、勇敢にも敵地・日本に乗り込んできたマクドネル。試合後も英国紳士らしさを見せた。

「私はナオヤ・イノウエに脱帽する。彼は偉大なチャンピオンだ。彼はもっと偉大なことを成し遂げるだろう」

 記事によると、3階級制覇を達成した井上の強さに賛辞の言葉を送り、新王者に対して今後の栄光を予言していた。さらに「自分はビッグショットを被弾してしまった。ここから転級するつもりだ」と178センチの長身を誇るマクドネルはスーパーバンタム級への転向を明言したという。

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