1300万食のCO2排出量&使い捨てプラスチック半減 パリ五輪が掲げる6つの「フード・ビジョン」とは
日本もアスリートのためのサステナブルな食生活が学べる大会に
日本よりも一般的に動物性食品を多く食べている欧米では、既にアスリートの間でも動物性食品を減らし、プラントベースの食事の食品を積極的に摂る意識が高いようです。また、アメリカではアスリートのためのサステナブルな食生活の実現に向けて、動物性食品を減らす、加工食品やプロテインなどのサプリメントを減らす、食品廃棄の削減、過剰な包装を減らすことなどが推奨されています。
五輪は今や、世界の食の課題やスポーツと食の最先端のトレンドが集約される大会。フード・ビジョンで掲げられたことは、今後、世界中で当たり前に理解され、受け入れられる内容となります。
選手村の食堂や試合会場などで環境に配慮した食材が当たり前に使用されていることを見たり、魅力的なベジタリアンメニューを味わったりと、パリ大会に出場される選手や同行するスタッフはもちろん、日本から行かれる観客やメディア関係者もいち早くそれを体感できます。
そして、日本にいるスポーツファンも、アスリート達の感想や、各国のメディアの受け止め方を知ることで、今後、日本におけるアスリートのためのサステナブルな食生活のヒントが学べる大会になると思います。
大会期間中、美食の国フランスで競技と環境の両面に配慮し、どのような食事やサービスが提供されるのか、私も今からとても楽しみです。
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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)