ファストフード店で見るべき3つの栄養値 アスリートも「絶対食べてはいけない物ではない」
Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「ファストフードとパフォーマンスの関係」について。
公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載 今回は「ファストフードとパフォーマンスの関係」
Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「ファストフードとパフォーマンスの関係」について。
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先日、男子大学生アスリートたちに栄養セミナーを行った際、「ファストフードのハンバーガーが好きで食べてしまうが、パフォーマンスにどのような影響があるのか?」という質問を受けました。
ハンバーガーに限らず、一般的なファストフード(今回の場合、ハンバーガーや牛丼、ラーメンやカレーを指します)は家庭の食事や和定食と比べると、使用する肉の種類や部位、調理に使用する油脂により、脂質が高いのが特徴です。チーズやマヨネーズをたっぷり使用していたり、揚げ物だったりすると、さらに、カロリー(エネルギー)と脂質が高くなります。
しかし、ハンバーガーをはじめとするファストフードも、「絶対に食べてはいけない」ものではありません。要は「選び方」と「食べる頻度」「タイミング」を考えることが大切です。
まずはファストフードと和定食の栄養価を、比較してみましょう。
○ファストフード店の大き目のハンバーガー(1個) エネルギー量980kcal、たんぱく質35g、脂質約50g、炭水化物約90g
これに、フライドポテトとゼロキロカロリーの炭酸をセットにした飲料の場合 エネルギー量1390kcal、たんぱく質40g、脂質75g、炭水化物145g
○鶏肉の炭火焼き定食(焼いた鶏肉、大盛りのご飯400g、味噌汁、野菜の小鉢) エネルギー量1035kcal、たんぱく質45g、脂質30g、炭水化物135g
以上、2つを比較すると、ハンバーガーは和定食よりも、たんぱく質は2割少なく、脂質は1.7倍、炭水化物はポテトをつけないと少ないことがわかります。