インタビュー

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未来へ繋ぐBMXの心 若き天才ライダーが感謝する周囲のサポート

BMXフリースタイル・パーク 中村輪夢選手

子どもの頃に憧れたアメリカ人ライダーは「今でも変わらず一番好き」

 21歳という若さながら、BMXフリースタイル・パークで日本を代表する選手として世界トップで鎬を削る中村輪夢選手。滞空時間の長いジャンプとオリジナリティ溢れるトリックを武器に、2022年11月のUCIアーバンサイクリング世界選手権大会では念願の初優勝を飾るなど、いい流れを掴んでパリオリンピック前年の2023年を迎えた。

 元BMXライダーの父の影響を受け、3歳でBMXに乗り始めて以来、「毎日乗るのが当たり前だと思っています」と話す。BMXに乗ったまま空中で回転したり、ビルの3階に届きそうなほど高くジャンプしたり、アクロバティックな競技性ゆえに怪我は付きものだが、「怪我をして数か月、BMXに乗れなかった時も『はよ乗りたい』という気持ちしかなかったんで。ずっと乗れていることが幸せですね」と嬉しそうに笑う。

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 愛車を繰りながら、国内外の大会で圧倒的なパフォーマンスを披露する中村選手の姿に憧れる子どもたちは多い。「僕が今、日本人でも海外で活躍できる姿を見せることで、BMXを始める子どもたちがどんどん増えればいいなと思います」。日本初開催となった2022年のX Games Chibaでは、数多くの子どもたちが来場。中村選手をはじめ、東京オリンピック金メダリストのローガン・マーティン選手ら世界を代表するライダーの走りに目を奪われた。

 中村選手が子どもの頃に憧れたのは、アメリカ人ライダーのデニス・エナーソン選手だ。小学校高学年の時、来日したエナーソン選手の走りを生観戦し、虜になった。「今でも変わらず一番好きですね」と話す。

「人と違う走りをするのもカッコいいですし、大会に出ていても意気込み過ぎないでむっちゃラフな感じ。BMXはスポーツでもあるので大会に集中するのもいいですけど、ラフな感じで楽しみながら入賞して結果を出す。それがすごいし、カッコいいですよね」

 スケートボードのようにBMXもまた、ストリートカルチャーから生まれたスポーツの一つ。その根底には、大会での勝敗よりも競技を楽しむ心や互いをリスペクトする心がある。大会に出場する選手は皆、倒さなければならない敵ではなく、さらに競技を盛り上げるための仲間だ。

「大会は結果が出るので勝ち負けはつくし、みんな優勝を目指しているけれど、誰かに勝ちたいというのではなく、単純に一番を目指しているだけ。誰かと戦うとか、ライダー同士が敵だとかいう感じはないですね。僕たちは自分のベストの走りをして、それをジャッジが採点する。自分もベストを尽くして、みんなもベストを尽くす。それで大会や競技が盛り上がればいいという気持ちです」

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