炭水化物は減らしても大丈夫? アスリートの減量の基本は「たんぱく質の計画的摂取」
Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「減量期のアスリートのたんぱく質の摂り方」について。
公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載、今回は「減量期のアスリートのたんぱく質の摂り方」
Jリーグやジャパンラグビー リーグワンをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「減量期のアスリートのたんぱく質の摂り方」について。
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新年を迎え、学生、社会人のアスリートもイチから体作りに取り組まれていることと思います。そこで今回は改めて、減量期のアスリートのたんぱく質の摂り方についてお話ししましょう。
一般的には、「減量=食事を減らす」とイメージされます。しかし、アスリートの場合、「減量=質の良いたんぱく質を計画的に摂る」という考えで取り組むのが正解。なぜならアスリートの減量の目的は「スリムになる」ではなく、「パフォーマンスを向上させる」ためだからです。
体重を減らしたい場合、消費エネルギー量よりも摂取エネルギー量を減らすのが原則です。しかし、アスリートの場合、一般の人と比べ、運動強度が高く、運動時間が長くなることから、多くのアミノ酸(たんぱく質)をエネルギー源として利用することになります。すると、体重とともに筋肉の減少につながりやすく、結果、パフォーマンスの低下につながる恐れがあります。
筋肉量を維持しながら体脂肪量を減少させる。これがアスリートの減量の基本です。ですから、計画的にたんぱく質を摂ることがとても大切なのです。
計画的なたんぱく質の摂取で考えるべきポイントは「たんぱく質の摂取量」「たんぱく質の質」、そして「たんぱく質の合成を促す運動」の3つです。