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スポーツ界の「食」に変化 世界のラグビー強豪にベジタリアンが増えているワケ

Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けしていた連載「働く人の食事術」は10月からさらにパワーアップ。より食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報をお届けする。

世界のラグビー強豪にベジタリアンが増えている理由とは
世界のラグビー強豪にベジタリアンが増えている理由とは

公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載、今回は「世界で起きている食のムーブメント」

 Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けしていた連載「働く人の食事術」は10月からさらにパワーアップ。より食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報をお届けする。今回は「世界で起きている食のムーブメント」について。

 ◇ ◇ ◇

 今、世界のスポーツ界では、“サステナビリティ(持続可能性)”に配慮した食のムーブメントが起きています。

 例えば米国では、大リーグやバスケットボールにおいて、サステナビリティに取り組む活動が活発になり、社会的に影響力がある選手たちも、その取り組みを発信するようになっています。また、日本のJリーグでは2003年頃と早い段階で、例えばペットボトルやプラスチックカップの再利用などに努めるなどの取り組みが始まりました。

 現在、日本ではラグビーワールドカップ(W杯)の真っ最中ですが、ワールドラグビーのホームページにも、サステナビリティな食環境の取り組みについて明記されています。

 例えば、「食品ロスの削減に努めましょう」「使い捨ての買い物袋の使用を減らしましょう」「環境に優しい商品、認定商品を購入しましょう」などなど。環境に配慮した食生活を目指し、“ラグビーファミリー”として一人ひとりができることを提案しています。

 また、サステナビリティのムーブメントを受けて、スポーツ界で急速に注目されるようになったのが、食品のオーガニック市場。

 そもそも、アスリートの食の世界で、オーガニック食品に多くの注目が集まったのは、2012年のロンドンオリンピックでした。選手村で提供される食材については、可能な限り環境に配慮した地産地消(輸送に伴う温室効果ガスの排出量を減らせる)の物やオーガニックの食材を導入することが推奨されたからです。以降、スポーツの国際大会では、「オーガニック食品(材)や地場農産物を積極的に取り入れて行こう」と言う流れが広がってきています。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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