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「サバ缶」の何がそんなにいいの? 効果を最大限に生かす方法は“野菜添え”

「体にイイ缶詰」として、一時、スーパーの棚から消えるほどの売れ行きを見せ、今や定番のツナ缶以上に売れているといわれるサバ缶。一体、何がそんなにいいのか? そして本当に食べるべきなのか?

今やツナ缶以上に売れているといわれるサバ缶。その理由とは?
今やツナ缶以上に売れているといわれるサバ缶。その理由とは?

連載「働く人の食事術」―ブームになった「サバ缶」は本当に食べるべきか

 忙しく働く大人世代が日常のパフォーマンスを上げる方法を“食”から考える「THE ANSWER」の連載「働く人の食事術」。Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が日々のパフォーマンスを上げる食事術を指南する。

「体にイイ缶詰」として、一時、スーパーの棚から消えるほどの売れ行きを見せ、今や定番のツナ缶以上に売れているといわれるサバ缶。一体、何がそんなにいいのか? そして本当に食べるべきなのか?

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 突然、サバ缶ブームが起きたのは、ダイエットや美容にサバの脂が良い影響を与える、といわれたのがきっかけです。サバの脂が良いと言われる理由は、必須脂肪酸のEPAやDHAが多く含まれているため。EPAやDHAは今やサプリメントでも使われ、CMなどでも頻繁に出てくる単語なので、目や耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。

 EPA、DHAは、様々な病態の炎症を抑える働きがあり、最近では認知症予防にも役立つという報告もされています。

 体内で炎症を起こすと、ケガや体調の回復が遅れます。また、「万病の元」ともいわれ、糖尿病などの生活習慣病にも深く関わっていると言われています。そして、炎症を抑えるには食生活を整えることも大事であり、なかでもEPA、DHAが含まれる魚の脂が効果的と言われているのです。

 近年、日本人の食生活は魚不足が指摘されていますが、体調管理に敏感なトップアスリートの間では、大分前から魚料理が見直されています。私がサポートしていたJリーグチームでも、3~4年前には意識の高い選手たちが魚に着目し、すぐにチーム内に浸透。また、最近では圧倒的に「肉派」が多かったラグビー選手の間でも、よく食べられるようになってきています。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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