謎の所属「KTウィズ」ホークス育成3位は何者? 10日間の意識不明も経験…韓国経由で史上初の“逆輸入”
プロ野球のドラフト会議が10月22日、都内のホテルで行われた。近年は海外でプレーする選手の名前が呼ばれることが増える中、今年も“史上初”の事象があった。韓国プロ野球のKTウィズで投げる杉本幸基投手が、ソフトバンクに育成3位で指名されたのだ。韓国プロ野球経由の“逆輸入”指名は初めて。どんな選手なのだろうか。

韓国1軍でホールド王の杉本幸基、KT所属のままドラフト指名
プロ野球のドラフト会議が10月22日、都内のホテルで行われた。近年は海外でプレーする選手の名前が呼ばれることが増える中、今年も“史上初”の事象があった。韓国プロ野球のKTウィズで投げる杉本幸基投手が、ソフトバンクに育成3位で指名されたのだ。韓国プロ野球経由の“逆輸入”指名は初めて。どんな選手なのだろうか。
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ドラフト会議のスタートから3時間がたった頃、意外なアナウンスがあった。杉本の所属として読み上げられたのは「KTウィズ」。今季の韓国プロ野球で90勝し、レギュラーシーズンを1位で終えたチームだ。
杉本はそこで73試合に登板し、リーグトップの25ホールドを挙げた右腕。ストレートは最速154キロ。カットボールやスライダーを武器にする。これまでNPB球団でプレーしたことはないため、海外プロ野球に所属していてもドラフト指名が必要だった。
大垣日大(岐阜)で2018年夏の甲子園に出場し、金足農(秋田)と対戦。吉田輝星投手(オリックス)から安打を放っている。その後日大に進み、4年時にはプロ志望届を提出したものの指名漏れ。独立四国アイランドリーグの香川で3年投げた。ひじの故障や、2年目の夏にはウイルス性髄膜脳炎で10日間意識不明になるというピンチを乗り越えたところで届いたのが、韓国プロ野球からのオファーだった。
今季から韓国プロでは、10球団にひとつずつの「アジア枠」が誕生した。杉本はその1期生としてKTと契約。弾道追跡技術とAIでストライク・ボールを判定するABSシステムなど野球の違いに戸惑ったものの、韓国の選手と積極的にコミュニケーションをとり、学ぶことで乗り越えた。「野球人生の中で、たぶん一番うまくなったと思うんです。この1年で」と口にし、NPBにも「今ならいけるんじゃ」と思い始めていたところで届いた吉報だ。
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