[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

台湾の伝説・郭泰源に直撃 「日本に来たら成功する」と太鼓判、日本戦で快投した23歳の評価は

東京ドームで開催された「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」。3位で大会を終えた台湾の練習時、グラウンドには西武で通算117勝をマークした「オリエンタル・エクスプレス」こと郭泰源氏がいた。18日、取材に応じてくれたレジェンドは、かつてバッテリーを組んだ伊東勤氏の思い出、今大会の日本戦で快投した157キロ右腕・古林睿煬について語った。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内宏哉)

日本戦で先発した台湾の古林睿煬【写真:荒川祐史】
日本戦で先発した台湾の古林睿煬【写真:荒川祐史】

西武で通算117勝、MVPにも輝いたオリエンタル・エクスプレス

 東京ドームで開催された「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」。3位で大会を終えた台湾の練習時、グラウンドには西武で通算117勝をマークした「オリエンタル・エクスプレス」こと郭泰源氏がいた。18日、取材に応じてくれたレジェンドは、かつてバッテリーを組んだ伊東勤氏の思い出、今大会の日本戦で快投した157キロ右腕・古林睿煬について語った。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内宏哉)

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 ◇ ◇ ◇

 銅メダルを獲得した1984年のロス五輪で剛腕を見せつけた郭泰源氏は、翌85年から西武でプレー。1年目の6月4日、日本ハム戦(平和台)でノーヒットノーランを記録するなど15登板で9勝5敗、防御率2.52の好成績を残した。以降2ケタ勝利6度、91年には184.1回を投げて15勝6敗1セーブ、防御率2.59でリーグMVPに輝いた。

 西武黄金期を支えた1人。バッテリーを組んだ伊東氏とは、ともに1962年生まれで信頼しあう間柄だった。「1年目から組んだけれど、2人の相性、コミュニケーション。お互いに信用していたんですよ。それが一番大事かなと思います。配球は勤に任せていた」。来日1年目で何もわからない頃から、伊東氏のサインは心から安心できるものだった。

「サインミスをするなとよく言われました。最初は結構あったので『多いから気をつけろ』と。勤がほとんど助けてくれた。サイン通り投げればいいと思っていました」

 懐かしく思い出を語ってくれた台湾のレジェンドに、評価を聞いてみたい投手がいた。16日の日本戦で好投した最速157キロ右腕・古林睿煬(統一)だ。

 侍打線を相手に力強い真っすぐを制球良く投げ込み、5回まで打者15人で抑える完全投球。6回に門脇誠に初安打を許し、7回には森下のソロを被弾したが、日本のX上では「台湾のピッチャー」がトレンド入り。各球団ファンから“勧誘合戦”も始まるほどの衝撃だった。

 2000年6月生まれの23歳。今季は台湾プロ野球CPBLで13試合に先発して5勝2敗、防御率1.80の好成績を残している。郭泰源氏は「(日本戦で)凄くいいピッチングをした。ボールの回転もいいし、制球もなかなかいい。精神的にも成長している」と高評価。試合後の会見で「チャンスがあれば日本や大リーグに挑戦したい」と夢を語っていたが、「日本で通用すると思うよ」と大先輩も太鼓判を押した。

 敢えて課題があるとすれば何か問うと「このまま、このピッチングしていけばいけるんじゃないですか。私は、彼がもし日本に来たら成功すると思う」と改めて称賛。自身も大活躍したNPBの舞台で、将来的にブレークする可能性を説いていた。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集