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身長175cmで飛距離270y 17歳アマ馬場咲希、全米女子OP出場の逸材と父の二人三脚

5歳からゴルフを始め、競技を楽しんできた馬場咲希(左)【写真:父親提供】
5歳からゴルフを始め、競技を楽しんできた馬場咲希(左)【写真:父親提供】

奔走する父、宮里藍の元トレーナーらに指導を依頼

 抜群の飛距離と高弾道のアイアンショットに巧みな小技。楽しみな要素が詰まっている馬場は、哲也さんの勧めで5歳からクラブを握った。哲也さんが、東京・昭和の森ゴルフレンジで、後にプロになる菅沼菜々と父親が練習に取り組む光景を見たことがきっかけだった。

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「正直、うらやましくなって、長女と次女の咲希を誘って練習場に行くようになりました。私の老後、一緒に遊んでくれたらという思いもありましたが、楽しそうにボールを打っているので、スクールに通わせました。長女はその後、ゴルフから離れましたが、咲希は小4で七夕の短冊に『プロゴルファーになりたい』と書いていました。それで、私も本気になってきました」

 小2で初めてラウンドした頃は100以上を打っていたが、プロを目指し始めた小4では、70台でも回れるようになった。当時の身長は150センチ程度。飛距離は小6で200ヤード台に届いたが、同世代ジュニアのなかでは、飛ぶほうではなかったという。

「私より飛ぶ人はたくさんいました。ただ、中2になって体重を増やしたり、高校に入る少し前から本格的にトレーニングを始めて、飛距離も伸びてきました」

 言葉通り、馬場は中3から鎌田貴トレーナーに師事している。多くの一流アスリートを指導してきた鎌田氏は、かつて宮里藍も担当しており、宮里ファンの哲也さんが知人を通じて「娘の指導を」と依頼。技術面では、大山志保、佐伯三貴らを担当してきた坂詰和久コーチにも指導を依頼し、馬場は持ち球のドローに加え、フェードを習得するに至った。将来を見据えた動きで、哲也さんは愛娘に可能な限りのサポートを続けている。

「後になって、『あの大事な時にもっとやっておけば』という悔いを残したくない思いはあります。全米女子オープンから帰ってきた後、咲希は自分の希望で英会話を習っていますが、私自身は将来、米ツアーを一緒に回るつもりないです。なので、今のうちに語学も頑張ってほしいですね(笑)」

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