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上田桃子、35歳でも輝く存在感の背景 大スランプの6年前、名伯楽に教えられた気と技

今季国内女子ゴルフツアー第6戦の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(埼玉・石坂GC)は、上田桃子(ZOZO)の逆転優勝で幕を閉じた。35歳でツアー通算17勝。若手が台頭するツアーでその存在感は増すばかりだ。上田のコーチを務める辻村明志氏も「THE ANSWER」の取材に「桃子は年々、進化しています」と明言。上田がスランプに苦しんでいた30歳の時、復活のきっかけになった出会いについても語った。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

35歳でも存在感を増す上田桃子(右)。辻村明志コーチが復活のきっかけになった出会いを語った【写真:ゴルフダイジェスト社提供】
35歳でも存在感を増す上田桃子(右)。辻村明志コーチが復活のきっかけになった出会いを語った【写真:ゴルフダイジェスト社提供】

辻村明志コーチが証言

 今季国内女子ゴルフツアー第6戦の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(埼玉・石坂GC)は、上田桃子(ZOZO)の逆転優勝で幕を閉じた。35歳でツアー通算17勝。若手が台頭するツアーでその存在感は増すばかりだ。上田のコーチを務める辻村明志氏も「THE ANSWER」の取材に「桃子は年々、進化しています」と明言。上田がスランプに苦しんでいた30歳の時、復活のきっかけになった出会いについても語った。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

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 優勝した上田は、1番パー5から“気迫”と高度な技術を見せていた。グリーン右奥に切られたピンまで残り210ヤード。2オン狙いで構えたライは左足下がりだった。ここで上田は5番ウッドを左サイドに振り切り、鮮やかなフェードでボールをピン上4メートルにつけた。そして、1パット。前日から「優勝するためにイーグルを取る」と言っていたが、有言実行で首位に立った。

 辻村氏は「ここに桃子の進化がある」と証言した。

「まさにオフの取り組んできたことの1つが、これでした。ドローヒッターである桃子にとっては、左足下がりで右に切られたピンを狙うショットは最も難しいこと。でも、『苦手』で片づけず、懸命にフェードボールも練習してきました。年々、進化はしていますが、そこに気迫も感じさせた最高のショットでした」

 辻村氏は上田をコーチして約8年になる。13年11月、上田は米女子ツアーのシード権を失った状態で帰国。国内ツアーのシード権を懸けて大王製紙エリエールレディスに出場し、旧知の辻村氏がキャディーを務めた。この試合で上田は3位に入り、賞金ランク48位でシード権を獲得した。

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