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“町長”は慶大ラグビー部元主将 仮想空間「丸の内15丁目」が“にわか”の心を掴む理由

仮想空間にラグビーの仲間が参加

 不動産事業、そして丸の内というエリアを見てみると、東京都内でもすでに競合するような地域や空間が刻々と増えている時代だった。

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「六本木や虎ノ門、渋谷といろいろな競合エリアができてくるなかで、丸の内もコンテンツとして発信していけるもの、ブランディングに寄与できるものが何かないかということは、営業職の立場で結構思いを巡らせていました。ラグビーW杯って世界の3大スポーツ大会ですし、海外から多くのお客さんが来るという肌感覚もありました。日本でどこまで人気が出るかは未知数だけど、丸の内というエリアのブランディングにどう掛け合わせることができるかなと考えていました。

 それができると、丸の内のイメージも変わるはずだと。三菱地所はビルを建てるだけじゃなく、地域や街づくりに取り組む会社なので、貢献の仕方があるのではないかと社内で話していく機会があって、取り組んでみようという方向性が出てきた。そう簡単に上手くいくとは思わなかったけれど、経営サイドも面白い取り組みだと判断して、やろうという流れになりました」

 そして、2018年9月に「丸の内15丁目プロジェクト」がスタートした。架空のバーチャル空間に、ラグビーと街が共生するコミュニティを創り出し、丸ビルのようなリアルも使いながら、現実の社会、人たちを巻き込んでいく。IT時代のテクノロジーを駆使しながら、ラグビーをより多くの人たちが共感、共有できる社会へと押し出していくというアクションは、伝統的に身内の連繋、結束は強いが、対外的な発信やコミュニケーションが苦手なラグビーの可能性を広げることになった。

 その一方で、ラグビー界は社会に出ても絆が強いのが特徴だった。異業種に進んだ仲間やライバルたちが、ビジネスフィールドで連携しているのは珍しくない。ラグビー人脈の強い繋がりと信頼関係で事業を開拓し、営業実績を伸ばすビジネスマンも少なくない。

 15丁目プロジェクトでも、多くの楕円球を介した仲間がスクラムを組んでいる。電通などの広告代理店やマスメディアで働く慶應や他校のOBたちがアイデアの段階から参画して、ラグビー以外でも、高田のNHK時代の後輩で、独立してプロデューサーをしている小国士朗氏らが15丁目のコンセプトやバーチャル世界などを作り上げる作業を押し進めた。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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