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“10段階評価”で見るノルディック複合の展望 渡部暁斗は「ジャンプ7点、クロカン9点」

「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。今回はノルディックスキー複合の渡部暁斗(北野建設)に注目する。

渡部暁斗は15日に個人ラージヒルでメダルを獲得できるか【写真:Getty Images】
渡部暁斗は15日に個人ラージヒルでメダルを獲得できるか【写真:Getty Images】

「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#71 FISパフォーマンス評価で個人ラージヒルを展望

「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。今回はノルディックスキー複合の渡部暁斗(北野建設)に注目する。

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 個人ノーマルヒル(NH)で2大会連続銀メダルの渡部は、9日に行われた同種目で7位だった。悲願の金メダルへ、15日に個人ラージヒル(LH)に挑むが、ライバルは誰になるのか。メダル争いの行方を、国際スキー連盟(FIS)の「パフォーマンス評価」をもとに展望した。(取材・文=小林 幸帆)

 ◇ ◇ ◇

 ノルディック複合は15日に2戦目の個人LHが行われ、個人NHで2大会連続銀メダルの渡部暁が日本勢初の個人金メダルに挑む。

 9日に行われたNHは前半ジャンプ9位も、後半の距離10キロを全体4位のタイムで走り、7位まで順位を上げた。試合後、SNSに「望んだ結果は日本に届けられませんでしたが、コンバインドの面白さが詰まったレースは見ていただけたと思います!」と投稿していたが、瞬発力と持久力の相反する2つの能力が求められるコンバインド(複合)の見どころは、選手の個性が発揮される後半のレースにある。

 9日の試合では、必死に逃げながら消耗していく先頭集団を、渡部暁ら走力の高い選手が揃った後続がジリジリと追い詰め、最後はビンツェンツ・ガイガー(ドイツ)が異次元のスパートで1分26秒差の11位スタートから大逆転で金メダルをもぎ取った。

 渡部暁はレースを「スタイルの勝負」と言い、「噛めば噛むほど味の出るスルメ」と例える。走りの個性にタイム差や前後の顔ぶれ、コースの特徴、スキーの滑りなどが絡み、知れば知るほど楽しめるからだ。複合の盛んな国では毎週末のワールドカップ(W杯)をテレビや現地で観戦しながら、お気に入りの選手を見つけていく。

 日本ではW杯を見る機会も限られているが、選手の特徴を手っ取り早く知ることができるのが、国際スキー連盟(FIS)によるジャンプ・クロスカントリーのパフォーマンス評価だ。W杯の成績をもとに各10点満点で評価し、試合ごとに更新される。

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