夢は「双子でプレーオフ」 女子ゴルフで話題の岩井姉妹、2022年に立てた逆襲プラン
女子ゴルフで話題の岩井姉妹が、下剋上を期している。19歳で双子の姉明愛(あきえ)と妹千怜(ちさと)。昨年6月の最終プロテストではともに一発合格を果たし、9月のステップ・アップ・ツアーでは、史上初の姉妹2戦連続優勝を飾った。一方で、12月のツアー最終予選会(QT)では、明愛70位、千怜90位。今季前半戦の出場権は得られなかった。しかし、今は前半戦に推薦出場を重ねて、リランキングで後半戦の出場権獲得を目指している。そのために、弟の光太(こうた=埼玉栄高2年)を含めて家族は一致団結。「チーム岩井」の力で今季に臨む。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)
前半戦に推薦出場を重ね、リランキングで狙う後半戦出場権
女子ゴルフで話題の岩井姉妹が、下剋上を期している。19歳で双子の姉明愛(あきえ)と妹千怜(ちさと)。昨年6月の最終プロテストではともに一発合格を果たし、9月のステップ・アップ・ツアーでは、史上初の姉妹2戦連続優勝を飾った。一方で、12月のツアー最終予選会(QT)では、明愛70位、千怜90位。今季前半戦の出場権は得られなかった。しかし、今は前半戦に推薦出場を重ねて、リランキングで後半戦の出場権獲得を目指している。そのために、弟の光太(こうた=埼玉栄高2年)を含めて家族は一致団結。「チーム岩井」の力で今季に臨む。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
東京・神田のビル街。関係先の挨拶回りを終えた明愛が言った。「私はゴルフのことでは悩みません。仮に調子が悪くなっても、このチームあって相談もできますから、心強いです」。千怜がうなずき、2人を父・雄士さん、母・恵美子さん、光太が見守った。
姉妹がプロとして初めて迎えたオフシーズン。温暖な地域に行く予定はなく、光太と3人で雄士さんが考えたトレーニングメニューに取り組み、打撃練習を重ねている。
雄士さん「このオフは例年通り、地元で過ごしています。暖かい所に行って練習するのもいいと思うのですが、私たちはずっとこの地でやってきましたから、ここで寒さに耐えながらじっくりと体作りをしています。小学校の校庭で冷たい上り棒をつかみ、背筋、胸筋などを鍛えています。もちろん、ラウンドも重ねています」
岩井家が居を構えるのは埼玉県川島町。3きょうだいは、幼少期と変わらず、走り込み、筋力トレーニングを続け、自宅に設置した器具での懸垂も日課にしている。そして、拠点のリンクスゴルフクラブ(毛呂山町)でショット練習。ラウンドも、埼玉県内のゴルフ場で繰り返している。
明愛「1月上旬までは、千怜と一緒に茨城県内にある父の実家に泊まって自動車教習所に通っていましたが、教習後は2人で83段ある階段を10往復し、その後に練習場でボールを打っていました。まずは1シーズンをしっかり戦える体を作ることに取り組み、1月中旬からラウンド練習もするようになりました」