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浅田真央、宇野昌磨らを輩出 なぜ、愛知は名スケーターを生み出せるのか

リンクサイドに見られる“愛知名物”「他県の方が来ると、驚かれる光景」

 リンクサイドで練習を見守り、時にアドバイスを送る保護者の姿も“愛知名物”だ。

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「他県の方が愛知県に来ると、驚かれる光景の一つですね。他県では保護者がリンクサイドに立つことを認めない傾向にあるのですが、愛知県の場合はコーチも保護者もそれが普通だと思っていますし、山田満知子先生なども保護者が関わることにむしろ積極的です。加えて、個人レッスンが多いので、例えば初めて2回転を跳べた瞬間を、先生が他の選手を指導していて見ていなくても、保護者は絶対に見ています。その喜びを親子で一緒に分かち合えることは、子供たちにとって励みになります」

 取材を行った日本ガイシアリーナには、コーチとして選手を指導する恩田美栄の姿があった。「恩田さんなど、満知子先生の生徒さんたちが指導者になっていらっしゃるので、その教えが受け継がれて、これからもこうした環境は続いていくのではないかと思います」

 愛知県の大会は、様々な意味で“世界レベル”であると評される。出場する選手の数が多い上に、世界で戦うトップスケーターも出場する。長久保コーチも愛知に来て初めて大会に参加した時、そのレベルの高さに驚いたという。

「普通は地方大会にトップの選手が出てくることはないですが、山田満知子先生をはじめ愛知のコーチはトップ選手も地方大会に出すという考えを持っておられます。他の地域では選手権にエントリーできるのは15歳以上ですが、愛知では年齢に関係なく、小学生でもバッジテストで7級を持っていれば出られます。

 小学生に安藤美姫さん、浅田舞さん、真央さんがいた時は、上の選手は大変でしたね。ジュニアのグランプリシリーズで表彰台に上っていた中野友加里さんですら、『愛知県の大会で表彰台にあがるのは大変なんですよ』と当時話をしていました。愛知はハングリーな選手が多いのですが、そういうところから培われるのかもしれません」

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