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NYの永遠の“フェイバリット・サン” 孤高の元エースが苦悩の日々で貫いた流儀

「ありがとう、メロ」―――。現地時間12月16日、ニューヨーク(NY)のマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われたニューヨーク・ニックス対オクラホマシティ・サンダー戦の開始前、そんな文字が巨大スクリーンに踊った。

カーメロ・アンソニー【写真:Getty Images】
カーメロ・アンソニー【写真:Getty Images】

サンダー移籍後初のNY凱旋…“敵”となった元エースにファンから大歓声

「ありがとう、メロ」―――。

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 現地時間12月16日、ニューヨーク(NY)のマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われたニューヨーク・ニックス対オクラホマシティ・サンダー戦の開始前、そんな文字が巨大スクリーンに踊った。

“メロ”とはNY生まれのスーパースター、カーメロ・アンソニーの愛称だ。昨季まで故郷チームであるニックスのエースとしてプレーし、今年9月にオクラホマシティ・サンダーへと移籍したアンソニーが、聖地MSGに移籍後初凱旋。NYでのハイライトをまとめた映像が上映され、ファンも大歓声を送ったのだった。

「(メロに対しては)歓声の方が多いはずだ。コートで全力を尽くし、チームのためにプレーしてきた選手を非難すべきではない。ファンが求めた形かどうかは別にして、彼はすべてのゲームで全力を尽くしたのだからね」

 アンソニーからニックスのエース役を継承したクリスタプス・ポルジンギスはそう述べていた。後輩の予想通り、ニックスとニューヨークのファンは和やかな雰囲気を演出した。さすがに試合開始後はアンソニーがボールを持つとブーイングも飛んだが、それでも“元ヒーロー帰還”の空気は最後まで崩れなかった。

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杉浦 大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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