コーチング・指導論の記事一覧
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変わろう、野球 筒香嘉智の言葉「子どもは大人の顔色を窺いながら野球をしている」
2019.04.22横浜DeNAベイスターズの主将であり主砲の筒香嘉智外野手。今季チームを21年ぶりの日本一に牽引するべく、日々の戦いに専念する大砲だが、オフには野球界の現状に危機感を抱き、未来ある子どもたちの可能性を守るべく、勇気ある発言を繰り返している。今年1月25日には日本外国特派員協会で会見し、約1時間に及ぶ質疑応答の中で真っ直ぐな意見をぶつけた。枠からはみ出ることを恐れない現役選手による発言は、野球界に一石を投じただけではなく、スポーツ庁の鈴木大地長官にも引用されている。
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本当のミスとは「チャレンジしないこと」 日本で4クラブを率いた外国人監督の信念
2019.04.17ランコ・ポポヴィッチは、2009年の大分トリニータを皮切りに、FC町田ゼルビア、FC東京、セレッソ大阪と4つのJリーグクラブを指揮した。いつも喜怒哀楽を全身で表現し「日本サッカーが発展していくためにも、しっかりと組み立て攻撃的に」という姿勢を曲げなかった。
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ふんぞり返る姿は「指導者と言えない」 スペイン人監督が日本の育成現場に見た疑問
2019.02.17リノ・ロベルトは、約10年間に渡りスペイン協会に指導者向けの戦略セミナーを任され、アトレチコ・マドリードでU-16監督やU-18副監督の経験を持つ。元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(現・サガン鳥栖)やスペイン代表MFコケらのプレーは小学校低学年頃に見ており、一昨年3月に来日し埼玉県のジュニアユースチームでU-15監督を務めた。
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「監督が選手より興奮するのは当たり前」 日本代表・森保一監督とドイツ皇帝の共通項
2019.02.09現役時代は冷静沈着なプレーぶりがトレードマークだったフランツ・ベッケンバウアーだが、監督に転身するとベンチに座ることもなく、テクニカルエリアで別人のように喜怒哀楽を発散するようになった。その点では、日本代表の森保一監督と共通している。
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「冷静さを育てるのは環境」 “皇帝”ベッケンバウアーの言葉が示す日本の強み
2019.01.30フランツ・ベッケンバウアーは、ヨハン・クライフとともに20世紀の欧州を代表する名手で、キャプテンでも監督でもワールドカップを掲げている。かつて最終ラインの後ろに一人余るスイーパーという役割があったが、ベッケンバウアーは、その位置から自由に攻撃を構築し「リベロ」へと進化させた。現在ドイツでも絶賛されている長谷部誠の元祖ともいうべき存在で、常に背筋を伸ばして全体を見渡し、ゲームをコントロールしていくスタイルで「カイザー(皇帝)」と呼ばれた。
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指導者の“言葉”でプレーは変わる 日独のサッカー現場で感じた「表現のギャップ」
2018.12.11東京国際大学を卒業し、海外への挑戦を決めた上船利徳は、ドイツの古豪KFCユルディンゲン(当時4部)との契約を勝ち取る。だがそれは唐突に訪れた事態で、ドイツ語も一切話せないまま現地の組織に放り込まれることになった。
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選手のプレーを劇的に変えた“2分半の声かけ” 積極性を生む「褒めまくる」言葉の力
2018.12.05東京国際大学出身でドイツに渡った上船利徳は、故障のため現役を退くと、即座に「指導者として日本サッカーを変えていく」目標を定めた。
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大坂なおみとの絆は「デスノート」から生まれた バイン氏が築いた“信頼のカタチ”
2018.10.24女子テニスのツアー最終戦、WTAファイナル(シンガポール、DAZN独占生中継)の出場権を掴み、初陣を終えた大坂なおみ(日清食品)。コート上では迫力あるショットを炸裂させる大坂だが、一旦試合が終わると、人見知りでシャイな一面が現れてくる。他人に心を許すまでしばらく時間を要するという21歳だが、昨年12月からコーチに就任したサーシャ・バイン氏は早々に信頼関係を築き、秘める才能を開花させた。
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大坂なおみをいかに覚醒させたのか バイン氏がセリーナと重ねた“勝者の共通点”
2018.10.22今季テニスの全米オープンで初優勝を飾り、世界ランクでも4位に躍進した大坂なおみ(日清食品)。21日に開幕したWTAファイナル(DAZN独占生中継)では、選ばれしトッププレーヤーの頂点に立ち、大きな成長を遂げた1年の締めくくりを目指す。
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大坂なおみを変えた指導哲学 なぜ、バイン氏は世界1149位から名コーチになれたのか
2018.10.21テニスの全豪オープンで16強進出を果たし、BNPパリバ・オープンではツアー初優勝。大坂なおみ(日清食品)は2018年シーズンを幸先良く滑り出した。そして、日本女子選手初となる全米オープン優勝の快挙達成し、21日開幕のWTAファイナル(DAZN独占生中継)を目前に控える。2016年にはWTAアワード最優秀新人賞に輝き、2017年の全米オープンでは初戦で前年覇者のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)に勝利するなど、徐々に頭角を現してはいたが、今季その実力が一気に開花した印象は強いだろう。
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「コピーはオリジナルに敵わない」 エディーHCが語る日本スポーツとジャパンウェイ
2018.09.13近年、日本スポーツは選手の海外進出が積極的に進み、ボーダレス化が目覚ましい。その結果、国際舞台で「日本と世界」を意識する機会が増えている。日本が世界と戦う上で度々、キーワードとして浮上するのは「日本らしさ」だ。「日本らしい野球」「日本らしいバレー」といった表現で使われることをよく耳にする。英語で言えば「ジャパンウェイ」。サッカー日本代表の森保一新監督が就任会見で使っていたフレーズも記憶に新しい。しかし、「スポーツにおける日本らしさ」とは一体、何だろうか。
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元阪神名手が説く守備がうまくなる方法 「5通りの捕り方」ができればだいたい捕れる
2018.06.11「野球の守備は5通りの捕り方ができれば、だいたいの打球は捕れるようになるんだぞ!」声の主は、元阪神の亀山つとむ氏。“平成のスライディング王”の異名を取り、気迫あふれるプレーで甲子園を沸かせた。そんな往年の名選手の言葉に熱心に聞き入るのは16人の小さな野球少年たち。両者を引き合わせたのは「東北『夢』応援プログラム」だ。
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「日本代表監督は男冥利に尽きる」 理想を捨て“不細工なサッカー”に徹した知将の美学
2018.04.29石井のキャリアを考えれば、当然の決意だった。1977-78シーズンのJSL(日本サッカーリーグ)で自ら指揮を執るフジタ(現・湘南ベルマーレ)は、シーズン最多得点を積み上げる圧倒的な攻撃力を見せつけて優勝を飾っている。数年前のインタビューでも、それを懐かしそうに語っていた。
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【PR】現役プロ選手も驚き 遠隔指導ツール「スマートコーチ」は何がスゴイのか
2018.03.302020年に東京五輪が迫り、日本全体に置いて運動志向が高まるなか、今、スポーツの現場において、ある画期的な指導方法が脚光を浴びている。オンライン指導ツール「スマートコーチ」だ。
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マラソン界の新星も指導 プロトレーナーが説く、走りを変える「ランジツイスト」とは
2018.03.2411日に行われた陸上の名古屋ウィメンズマラソンで、2020年東京五輪期待の新星が誕生した。22歳の関根花観(日本郵政グループ)が2時間23分7秒という好タイムを叩き出し、日本人トップとなる3位に入賞した。リオデジャネイロ五輪1万メートルに出場したが、今大会が初マラソン。東京五輪の代表選手2枠を決める選考会のマラソングランドチャンピオンシップの出場権も確保した。
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「3チャ運動」のスローガンで変えた意識 陸上界の73歳名将が辿り着いた7年目の都大路
2017.12.23インターハイは初出場した1984年の秋田大会から、97年の京都大会まで14年間で36個の金メダルを獲得し、学校対抗争いでも12連覇の金字塔を打ち立てた。ロードに出ても強く、全国高校女子駅伝で95年から3連覇を達成。96年の第8回大会でマークした1時間6分26秒の大会記録は今でも破られていない。
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「選手たちを理解し、愛せるか」 世界的名将ベンゲルが説く、監督のあるべき姿
2017.07.18「何より選手たちを理解し、好きになること。選手たちを向上させるなら、愛する必要がある」――アーセン・ベンゲル
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アジア最弱国を変えた名指導者 “日本サッカーの父”が語る「本当の価値」
2017.02.11「預言者は故郷に入れられぬ」-デットマール・クラマー “日本サッカーの父”と呼ばれるデットマール・クラマー氏には、2度の本当に長いインタビューを行った。最初はミュンヘンの心臓外科病院で、2度目はクラマー氏の自宅を訪ねた。3階の蔵書には日本関連のものが目につき、2階の1室はサッカーのビデオで埋まっていた。