55年ぶり箱根駅伝出場のカギは? 全日本予選“2分差”逆転へ、立教大監督が求める覚悟
悲願達成のカギは「チームが一つになること」
箱根常連校や予選会をクリアしてきた大学は、基本的には自分が走りたいという意識を選手全員が持っている。競争意識が高いと必然的に個の質も上がる。
立教大は上野監督が言うように、まだ全員で箱根を目指すというところまで至っていないのだろう。そのためには出走メンバーから外れた層のケアが大事になってくるが、上野監督は特に上級生には明確な目標、例えばタイムを設定してそれを超えてほしいという。そうして最後まで個々が努力を続けていけば、チームの士気も上がる。
果たして今年、立教大は前回の箱根駅伝予選会16位から、どこまで順位を上げられるか。
「チームが一つにならないと箱根には行けない」
何度も上野監督から発せられた言葉だ。
走る選手たち、支える選手たちは、その言葉を噛みしめて全員で立ち上がれるだろうか。
【第1回】箱根駅伝のスターから「走る」指導者へ 立教大・上野裕一郎監督、“55年ぶり”への挑戦
(佐藤 俊 / Shun Sato)