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結果を求めたがる親たち 東京の保育園がスポーツで育てたい、子どもの「本物の意欲」

今、東京から始まった新しい取り組みで保育の現場が変わるかもしれない。「幼児スポーツ教育プロジェクト」――。都内で16の保育園を運営する社会福祉法人「東京児童協会」が、株式会社「CRIACAO(クリアソン)」の協力を得て始めた保育園向けプログラム。「スポーツを通じて子どもたちの可能性を最大化する」をコンセプトに、昨年から始まった異色の試みだ。

伊藤氏が今回のプロジェクトに抱いた想いとは【写真:編集部】
伊藤氏が今回のプロジェクトに抱いた想いとは【写真:編集部】

「東京児童協会」が取り組む「幼児スポーツ教育プロジェクト」と保育業界の未来

 今、東京から始まった新しい取り組みで保育の現場が変わるかもしれない。「幼児スポーツ教育プロジェクト」――。都内で16の保育園を運営する社会福祉法人「東京児童協会」が、株式会社「CRIACAO(クリアソン)」の協力を得て始めた保育園向けプログラム。「スポーツを通じて子どもたちの可能性を最大化する」をコンセプトに、昨年から始まった異色の試みだ。特筆すべきは、スポーツ界のトップアスリートが実際に保育園で指導を行うということである。

 フットボール、陸上、ラグビー、ダンス、体操、バスケットボールの6競技を日本代表経験者らが年長クラスの子どもに対し、月1回、年12回の指導を行う。スポーツを通じて子どもたちの可能性を最大化するという理念に東京児童協会とクリアソンが共鳴し、昨年からスタートした挑戦。いったい、なぜ「保育とスポーツ」の融合を目指したのか。スポーツが子どもにもたらす価値は何なのか。プロジェクトに関わる4者が座談会を実施し、考えを明かした。

 参加者は、東京児童協会経営戦略室長で今回のプロジェクト事務局長を務める菊地元樹氏、同協会が運営する保育園で園長を務める古澤まどか氏、プロジェクトの企画・運営をサポートするクリアソン代表取締役社長・丸山和大氏、陸上クラスのコーチを務めるアテネ五輪1600メートルリレー4位・伊藤友広氏。前後編に分けて、お届けする。後編は「クリアソンと伊藤友広氏がプロジェクトに協力した理由、そして保育業界の未来」について。

 ◇ ◇ ◇

――前回は東京児童協会さんの理念を含め、プロジェクトに乗り出した背景をお伺いしました。サポートするクリアソンとしては今回のプロジェクトを通じて、どんなことを伝えていきたいのでしょうか。

丸山「僕らとして大事にしたいのが、それぞれのスポーツをなぜやるのか、言語化したいということ。各種目の構造を正しく理解し、誰にでも成功体験を持ってほしい。特に、かけっこはすべてのベースになるもので、正しい動作をすれば絶対に速くなるというのが伊藤さんの考え方。これの何が価値が高いかというと、速くなるのは手段であり、正しいアプローチをすれば何でも成果が出るという自信をつけられること。

 例えばサッカーなら、脳から一番遠い、足でプレーするのでミスが起こりやすい。そうなると、ミスを誰かのせいにするのではなく、いかに仲間を助け、思いやる力を持つかという発想になる。指導者は怒るのではなくサポートしたことを褒め、子どももミスが悪いのではなく、サポートに感謝することが大事と気づける。それぞれのスポーツの競技特性を正しく理解し、抽出したメッセージが現場で伝わったら嬉しいです」

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