[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

ゴルフ未経験だった父が導いた山下美夢有メジャー初V 情熱だけじゃない成功の理由とは

女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯(5月5~8日、茨城GC西C)は、「新世紀世代」の20歳・山下美夢有(加賀電子)のメジャー初優勝で終了した。山下がクラブを握ったのは5歳からで、父・勝臣(まさおみ)さんも一緒にゴルフを開始。上達のスピードは山下の方が早くても、今もコーチの父に絶大な信頼を置いている。プロゴルファーにおける父子物語はさまざまあるが、成功者に共通するのは、同じ熱量と固い信頼関係。宮里藍の高2時からゴルファーと父の関係を見てきた記者が、その考察を示す。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

メジャー初優勝を果たした山下美夢有【写真:Getty Images】
メジャー初優勝を果たした山下美夢有【写真:Getty Images】

プロゴルファーの父子物語

 女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯(5月5~8日、茨城GC西C)は、「新世紀世代」の20歳・山下美夢有(加賀電子)のメジャー初優勝で終了した。山下がクラブを握ったのは5歳からで、父・勝臣(まさおみ)さんも一緒にゴルフを開始。上達のスピードは山下の方が早くても、今もコーチの父に絶大な信頼を置いている。プロゴルファーにおける父子物語はさまざまあるが、成功者に共通するのは、同じ熱量と固い信頼関係。宮里藍の高2時からゴルファーと父の関係を見てきた記者が、その考察を示す。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

 ◇ ◇ ◇

 山下は優勝会見で言った。

「父は私と弟、妹のためにとにかく一生懸命で、いろんなことを考えてサポートしてくれます。私のクセも全部分かっているので、見てくれたらすぐに修正ができます。(父がコーチの)スタイルは変えるつもりはありません」

 ゴルフのキャリアは全く同じで、上達は自身の方が早かったが、山下は心から父を信頼している。勝臣さんも「(調子が悪くなると)見ればすぐに修正点が分かります。今回は打ち急いでいたのとハンドファーストになり過ぎていたので、そのタイミングを変えたいと思いまして、『トップで間を取るように』と伝えました」と明かした。

 幼少期から毎日のように練習を見ているからこそ、「いい状態」のスイングが頭にあり、そこからのズレに気づけるのだ。14歳からゴルフを始めた藤田さいきの父・健さんに聞いても、「娘のスイングは私と一緒に作り上げたものです。力感がないように見えて、インパクト時だけ最大限の力を入れています。リストの使い方は水泳やオートバイも参考にしている。他人ではちょっと触れないと思いますよ」と返した。

 ゴルフは繊細なスポーツで、中学、高校の強豪ゴルフ部でも、監督、コーチは、技術的な指導を積極的にはしない傾向にある。理由は選手たちには、幼少期から個々にコーチがいて、築いてきた型があるからだ。そこに他の情報が入ると、大きく調子を崩す恐れがある。宮里藍の父・優さんも「3人の子供たちは高校から親元を離れましたが、それは、部活や寮での共同生活を経験して、協調性を高めるためで、技術指導は受けてほしくないと思っていました」と話していた。

 藤田の父はトップアマで、宮里の父はティーチングプロ。だが、山下の父と同じように古江彩佳の父も「ゴルフ未経験者」で、グリップの握り方から勉強し、娘をトッププロに育て上げている。つまり、父親のすさまじい情熱が成功の要因になっている。

1 2
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
スポーツ応援サイトGROWING by スポーツくじ(toto・BIG)
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
#青春のアザーカット
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集