[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

なぜ、部活の走り込みは嫌われるのか 「走って根性を鍛えろ」の教えは正しいか

日本の部活動の在り方を考える「THE ANSWER」の連載「ニッポン部活考論」。今回のテーマは「なぜ、部活で走り込みは嫌われるのか」。あらゆる部活に共通する体力強化法でありながら、選手にとっては敬遠されてしまう練習の是非について、陸上のアテネ五輪1600メートルリレー4位の伊藤友広氏と元200メートル障害アジア最高記録保持者の秋本真吾氏に聞いた。

スプリント指導のプロ組織「0.01」を主催する伊藤友広氏(右)と秋本真吾氏【写真:mika】
スプリント指導のプロ組織「0.01」を主催する伊藤友広氏(右)と秋本真吾氏【写真:mika】

連載「ニッポン部活考論」―元陸上トップ選手が語る「走り込み」の是非

 日本の部活動の在り方を考える「THE ANSWER」の連載「ニッポン部活考論」。今回のテーマは「なぜ、部活で走り込みは嫌われるのか」。あらゆる部活に共通する体力強化法でありながら、選手にとっては敬遠されてしまう練習の是非について、陸上のアテネ五輪1600メートルリレー4位の伊藤友広氏と元200メートル障害アジア最高記録保持者の秋本真吾氏に聞いた。

 スプリント指導のプロ組織「0.01」を主催する2人。伊藤氏は小学生世代のかけっこ指導を全国で展開し、秋本氏はプロ野球選手、サッカー日本代表選手など、トップアスリートの走りの指導を手掛ける。プロスプリントコーチとして、陸上界で脚光を浴びている「走りの専門家」から見た「部活の走り込み」の問題点とは――。

【特集】「走り」で人は変われる 子どもが運動会でヒーロー・ヒロインになる方法 / 陸上 伊藤友広さん、秋本真吾さん(GROWINGへ)

 ◇ ◇ ◇

 野球、サッカー、バスケットボール……。屋外、屋内競技を問わず、日本の部活の練習に定着している「走り込み」。夏も、冬も、ヘトヘトになるまで体を追い込む。経験者なら誰しも、ひたすらにつらく、苦しく、忌まわしい記憶として脳裏に焼き付いているだろう。なぜ、部活において走り込みは嫌われるのか。

 中学時代はバスケットボール部に所属し、「体育館の周りをめちゃくちゃ走りました」という秋本氏は「『走りがつらい』という考え自体が問題だと思っています」と話し、陸上選手として率直な思いを明かす。

秋本「走りは全身運動なので、当然、運動時間が長くなれば負荷が高まり、肉体的につらくはなります。でも、陸上選手は良い感覚を掴めば、走ることが楽しいし、疲れも感じにくいものなんです。それでも、同じスポーツをしている人に『つらい』と思われてしまう。指導者が走り込みをやると言うと選手は『えー』と落ち込み、じゃんけんに勝てば1本減らすなんて言ったら『わー』と喜ぶ。『走り=罰則』みたいな感じですよね。こちらは楽しいと思ってやっているのに、なんでなんだろうと思っていました」

1 2 3 4

伊藤 友広

国際陸上競技連盟公認指導者資格(キッズ・ユース対象)。

高校時代に国体少年男子A400mにて優勝。アジアジュニア選手権の日本代表に選出され、400m5位、4×400mリレーではアンカーを務め優勝。国体成年男子400mで優勝。アテネ五輪では4×400mに出場。第3走者として日本過去最高順位の4位入賞に貢献。元200メートル障害アジア最高記録保持者の秋本真吾氏とともにスプリント指導のプロ組織「0.01」を主宰し、全国の子供たちを対象としたかけっこ教室などを手掛けている。
http://001sprint.com/

秋本 真吾

 2012年まで400mハードルのプロ陸上選手として活躍。オリンピック強化指定選手にも選出。

 2013年からスプリントコーチとしてプロ野球球団、Jリーグクラブ所属選手、アメリカンフットボール、ラグビーなど多くのスポーツ選手に走り方の指導を展開。

 地元、福島県「大熊町」のために被災地支援団体「ARIGATO OKUMA」を立ち上げ、大熊町の子供たちへのスポーツ支援、キャリア支援を行う。
2015年にNIKE RUNNING EXPERT / NIKE RUNNING COACHに就任。
http://001sprint.com/

DAZN(ダゾーン)|スポーツを観よう! ライブも見逃した試合も いつでも、どこでも
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
SPORTS JAPAN GATHER: スポーツメディア ギャザー