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部活の常識を変える挑戦へ 「クラブ化」推進の教師とラグビー強豪校が運命的出会い

平塚のゴロー先生が新天地へ――。「THE ANSWER」で3月17、18日に紹介した、部活と平行して活動する高校ラグビーのクラブチーム「湘南アルタイルズ」。このチームを昨年夏に立ち上げた松山吾朗先生が、4月から時短練習など独自の取り組みで花園出場7回を誇る静岡聖光学院高で教師、監督という新たな挑戦をスタートさせる。正式発表までは公表を控えていたが、あらためてアルタイルズを去る思い、新たなチャレンジを選んだ理由と「これから」を語ってもらった。(取材・文=吉田 宏)

「卒部式」で教え子から花束をもらい感無量の松山吾朗先生【写真提供:松山吾朗】
「卒部式」で教え子から花束をもらい感無量の松山吾朗先生【写真提供:松山吾朗】

湘南アルタイルズを立ち上げた松山吾朗先生、4月から静岡聖光学院の監督に就任

 平塚のゴロー先生が新天地へ――。「THE ANSWER」で3月17、18日に紹介した、部活と平行して活動する高校ラグビーのクラブチーム「湘南アルタイルズ」。このチームを昨年夏に立ち上げた松山吾朗先生が、4月から時短練習など独自の取り組みで花園出場7回を誇る静岡聖光学院高で教師、監督という新たな挑戦をスタートさせる。正式発表までは公表を控えていたが、あらためてアルタイルズを去る思い、新たなチャレンジを選んだ理由と「これから」を語ってもらった。(取材・文=吉田 宏)

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 3月29日に、ゴロー先生の平塚での“最後の授業”が行われた。

 神奈川県立平塚工科高校ラグビー部、そして湘南アルタイルズとのお別れの時。異色の高校教諭は、大きな手応えを胸に平塚での挑戦を締めくくった。

「練習が終わると、クラブメンバーが1人1人、私のところに来てくれて、この場があって良かったと伝えてくれた。いろいろな事情で高校を退学したり、部活を辞めたりした子たちです。立ち上げた時は、何人集まるかなんて気にしていたけれど、君が1人でも、ここでラグビーをしてくれたことだけで、このクラブ化は大成功だったよという気持ちになれました。皆がアルタイルズに自分の居場所があるんだと感じてくれたことが嬉しいですね。実は、この日も体験入部に3人来てくれたんですよ」

 平工の部活を続ける一方で、途中でラグビー部に居られなくなった高校生、高校を辞めた子供にもラグビーができる場所を作りたい、居場所を作ってあげたい――そんな思いで昨年立ち上げた湘南アルタイルズ、そして彼らが試合をする場であるKCリーグ。ゴロー先生が、この手作りのチームとリーグを去る決断を固めたのは、昨年11月だった。

 とある教師の研修会で、聖光ラグビー部の佐々木陽平前監督と偶然出会ったことが運命を変えた。実はゴロー先生も、聖光学院を3月で退任した星野明宏校長がラグビー部監督時代から取り組んできた最少練習回数、時短練習、自主性を重視した部活には、長らく注目してきた。

「私が、県立高校でも目指してきたものです。10年くらい前から日本一勉強したいチームでした」

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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