スペイン移籍直後の清武弘嗣も負傷 なぜ、サッカーで内転筋のトラブルは頻出するのか
スペイン1部のセビージャに移籍した日本代表MF清武弘嗣が7月11日に右内転筋を負傷。肉離れで全治3~4週間と発表された。
セビージャ移籍の清武弘嗣、右内転筋の肉離れで全治3~4週間
スペイン1部のセビージャに移籍した日本代表MF清武弘嗣が7月11日に右内転筋を負傷。肉離れで全治3~4週間と発表された。
サッカーの世界ではプロアスリートのみならず、少年少女などでも内転筋のトラブルが頻発している。その要因、治療法や復帰までの過程、後遺症のリスクなどについて、サッカー元日本代表MF中村俊輔(横浜Fマリノス)の専属トレーナーなどを務める入船しんもり鍼灸整骨院の新盛淳司院長に語ってもらった。
「内転筋とは、足を内側に持ってくる動きをする時に使う筋肉です。サッカーでは、インサイドキックやターン、ストップ動作の際に使われます。サッカー選手には内転筋の肉離れが多いですね。ひねる動きを伴う野球の選手も故障しがちな部位でもあります。様々な原因が考えられますが、発症には2つの要因が考えられます」
新盛院長は続ける。
「まずは筋肉の位置的な問題です。内転筋は伸びた状態になりやすいということです。ボールをキックする時、特にインサイドキックという足の内くるぶしでボールを蹴る際は、股関節を開き、膝を外に向けてスイングします。その際に、内転筋は伸ばされていき、その状態から、ボールにインパクトする時に急に今度は縮むので、カウンターで負荷がかかる。肉離れが起こりやすいメカニズムです」