「毎朝マネージャーの前で体重計量」が重圧だった女子選手へ、監督が伝えた2つの理由
スポーツを習い始めたばかりの小学生、部活に打ち込む中高生、それぞれの高みを目指して競技を続ける大学生やトップカテゴリーの選手。すべての女子選手たちへ届ける「THE ANSWER」の連載「女性アスリートのカラダの学校」。小学生からオリンピアンまで指導する須永美歌子先生が、体やコンディショニングに関する疑問や悩みに答えます。第26回は「女子学生選手の体重計量」。
連載「女性アスリートのカラダの学校」第26回―「女子学生選手の体重計量」
スポーツを習い始めたばかりの小学生、部活に打ち込む中高生、それぞれの高みを目指して競技を続ける大学生やトップカテゴリーの選手。すべての女子選手たちへ届ける「THE ANSWER」の連載「女性アスリートのカラダの学校」。小学生からオリンピアンまで指導する須永美歌子先生が、体やコンディショニングに関する疑問や悩みに答えます。第26回は「女子学生選手の体重計量」。
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昨年、大学の女子駅伝部の学生が、「毎日、朝練前にマネージャーの前で体重を計ることにプレッシャーを感じる」と相談に来ました。
私は常日頃から学生に「体重は体調管理に必要な指標の一つなので、数字に固執しないで」と伝えています。とはいえ、人前での計測には「恥ずかしい」「体重の変動を厳しくチェックされている気がする」と精神的な負担を感じる人もいます。
学生の深刻な様子から、何らかのアクションを起こしたほうがよいと考え、当人と相談。監督、コーチ、主将を交えたミーティングを行うことになりました。
「体重のことを考えると、ストレスから食べることが不安になり、量を制限したり、反動から食べ過ぎたりしてしまう。計測の頻度を減らすか、やり方を変えるかできないだろうか」。悩みを打ち明ける選手に対し、「体重を毎日計るのは数値の変動そのものにこだわっているのではなく、他に意味があるんだよ」と監督。「何のために体重を計っているのかが伝わっていなかったんだな」と、改めて学生たちに説明しました。
監督が伝えた理由は2つ。