大人が走るとすぐに息が上がるのはなぜ? 息切れしない体を取り戻すストレッチ2種目
息切れしない体を取り戻すため、まずは「走るを習慣にすること」
一方、運動習慣のない人は、胸郭や呼吸筋を大きく動かす機会がなく、どんどん動きが小さくなり、硬くなります。それに伴い、浅い呼吸でも生活に困らないよう、体が適応。そのため、ちょっと走っただけで酸素が充分に供給されず、「息切れ」を起こしてしまいます。
では、息切れをしない体を取り戻すに、まずやるべきことは何か? 答えは「走るを習慣にすること」です。
先ほど言ったように、体は環境に適応します。走ることを習慣にすれば体のあらゆる器官が適応。それこそ、走るたびに呼吸器が力を取り戻し、3週間程度あれば息切れをしなくなってきます。
その際、準備運動として行ってほしいのが、胸郭を広げるストレッチです。
ストレッチを続けると、硬くなっていた胸郭が柔らかく、広がるようになり、肺も膨らみやすくなります。走る直前に行えば、自然と呼吸が深まり、楽に走れるようになる。ランニングを始めたものの呼吸が苦しくてすぐに歩いてしまう、ヤル気がそげてしまうという方は是非、継続して行ってみてください。
「そうはいっても、走る時間がなかなかとれないから困っているんだよ」……という方。まずは胸郭をしっかり広げる動的ストレッチだけでも続けましょう。就寝前や起床時のルーティンに組み込むことで普段の生活でも呼吸がしやすくなり、自然と活動量が増えたりします。
今回、紹介する胸郭を広げる動的ストレッチは2種目。ともに肩甲骨と脊柱を動かし、胸郭に関係する関節や筋肉の動きをよくしていきます。