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小学6年生に筋トレって必要? スポーツトレーナーが「OK/NG」を回答、その理由は

子供も筋トレってした方がいいの? 読者からの質問にアスリートなどの各界のスペシャリストが答える「Q&A」。今回は小学6年生の子供を持つ読者からの「筋トレの是非」に関する質問に対し、「THE ANSWER」でスポーツトレーニングの舞台裏を語る連載を持ち、卓球の福原愛、バドミントンの藤井瑞希など、日本を代表するアスリートの個人指導経験を持つフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏が、ズバリ答えた。

成長期に潜む“過度トレ”の危険性とは【写真:Getty Images】
成長期に潜む“過度トレ”の危険性とは【写真:Getty Images】

読者からの質問にスペシャリストが答える「Q&A」…成長期に潜む“過度トレ”の危険性

 子供も筋トレってした方がいいの? 読者からの質問にアスリートなどの各界のスペシャリストが答える「Q&A」。今回は小学6年生の子供を持つ読者からの「筋トレの是非」に関する質問に対し、「THE ANSWER」でスポーツトレーニングの舞台裏を語る連載を持ち、卓球の福原愛、バドミントンの藤井瑞希など、日本を代表するアスリートの個人指導経験を持つフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏が、ズバリ答えた。

 ◇ ◇ ◇

「サッカーをしている小学6年生の息子がいます。チームメートと比べると体が小さく、コンタクトプレーにも弱い。どんな筋トレをすればいいのか教えてください」

 今回は、読者から寄せられたこの質問にお答えします。

 近頃は「子供も積極的に筋力トレーニングをやろう」という流れがあります。質問を頂いた親御さんはおそらく、そのような情報を耳にして「筋トレをしなければ」と思い浮かんだのかもしれません。

 ただ、これは外で遊ぶ時間があまりにも少なく、筋力低下が問題になっている子供に対しての“注意喚起”です。今回の場合、お子さんが少なくともサッカークラブに入っているので、自主トレーニングに筋トレを組み込む必要はありません。

 また、この年代の子供たちは「体が小さいから」と筋トレをしても、急に筋肉が大きくなったり、当たりが強くなったりはしません。むしろ、成長の段階での過度な筋トレは、関節に過剰な負担をかける要因にもなり得ます。それに、小学6年生と言えば、これから成長期を迎えます。身長も体格も大きく変わっていくので、今はあまり神経質にならないほうがいいでしょう。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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