ネリの金銭解決を拒否 怒りのロドリゲスを米識者擁護「NOと言った彼を評価すべき」
ボクシングのWBCシルバー・バンタム級タイトルマッチは22日(日本時間23日)、前WBC世界同級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が前日計量で上限を1ポンド(約450グラム)オーバーでクリアできず。一発クリアした元IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトルコ)が実施を拒否し、試合はキャンセルになった。米名物コラムニストは「ロドリゲスを称賛する」と擁護。再計量に臨まず、金銭面で解決しようとしたネリ側の提案を拒否した毅然さを高く評価している。
試合中止の舞台裏、ネリが金銭で解決提案もロドリゲスは拒否していた
ボクシングのWBCシルバー・バンタム級タイトルマッチは22日(日本時間23日)、前WBC世界同級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が前日計量で上限を1ポンド(約450グラム)オーバーでクリアできず。一発クリアした元IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトルコ)が実施を拒否し、試合はキャンセルになった。米名物コラムニストは「ロドリゲスを称賛する」と擁護。再計量に臨まず、金銭面で解決しようとしたネリ側の提案を拒否した毅然さを高く評価している。
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聖地ラスベガスを驚かせたネリの3度目の体重超過。その余波は広がっている。米ボクシング専門誌「ザ・リング」で格付け評議員も務める名物コラムニスト、マイケル・モンテロ氏は自身のYouTubeチャンネルに登場。「ネリには前科があります」と山中慎介との2度のタイトルマッチで違反行為を繰り返した過去を紹介した上で、今回の一件について舞台裏を明かした。
「バンタム級の試合で彼は体重超過しました。119ポンドで上限を1ポンドオーバー。ネバダのコミッション当局は1時間で1ポンド落とすように伝えると、彼は面と向かって『それはやめておくぜ』と言ったのです。最後の1ポンドを落とすために2度も3度も減量はやらない、と。そこで、彼と陣営はロドリゲスのところに向かったのです」
モンテロ氏は最終的にネリが118ポンド(バンタム級)のウェートを守る気がなかったと指摘。「彼の伝えたことはつまりこういうことです。オレは減量するつもりはない。ある体重まで戻してもいいようにしてもらいたい。そのために幾らか余分にドルを支払うよ、と。そして、エマヌエル・ロドリゲスは怒りました。この茶番には付き合えないと」と交渉の経過も明かした。
ネリ陣営は金銭で試合開催ができるように交渉したが、ロドリゲス側が拒否したという。モンテロ氏は「私はエマヌエル・ロドリゲスを称賛したい」と決断を指示。その上で、こう語っている。