井上尚弥、来年は4団体統一に照準 テテか、拓真の敵討ちか「最強を証明していく」
ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム級決勝を制したWBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)が8日、横浜市内の所属ジムで一夜明け会見を行った。前夜はWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち。来年は日本人初の4団体統一を視野に入れた。
3団体以上の統一なら日本人初、“問題児”ネリの名前は「気を使って言わなかった」
ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム級決勝を制したWBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)が8日、横浜市内の所属ジムで一夜明け会見を行った。前夜はWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち。来年は日本人初の4団体統一を視野に入れた。
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セミファイナルでは、弟・拓真(大橋)がWBC同級王座統一戦で正規王者ノルディ・ウーバーリに判定負けした。WBC王座を巡っては、23日(日本時間24日)に米ラスベガスで、前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)と前IBF王者エマヌエル・ロドリゲスが挑戦者決定戦で激突。勝者がウーバーリに挑戦することが基本線だが、井上は「自分はウーバーリとやりたい。挑戦者決定戦があるし、いろんな条件があるけど、気持ち的には拓真の敵討ちがしたい」と3本目のベルトを狙う。
WBA、WBC、IBF、WBOの主要4団体のうち、現在のバンタム級は井上がWBAスーパー、IBFの2団体を保持。WBC王者にウーバーリ、WBO王者にはゾラニ・テテ(南アフリカ)がいる。テテは30日に英・バーミンガムアリーナでWBO暫定王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)と団体内王座統一戦を予定。4月のWBSS準決勝では、ドネアとの対戦を前に肩の負傷で欠場していた。
11月は井上のWBSS優勝を皮切りに、バンタム級戦線が大きく動き出している。「ここまで来たら最強を証明していくだけ。バンタムで何試合やるかわからないけど、充実した戦いをしたい。バンタムで敵がいないくらいにしたい。ウーバーリ、テテ。残っているのはそれくらい」と2人の名前を出した。
報道陣から今、対戦したい相手はウーバーリか確認されると、「今はですね」と含みを持たせた。ネリの名前を出されると「ネリは気を使って言わなかった」と、ドーピングや体重超過を犯した経歴のある“問題児”に苦笑い。ネリは2018年3月の山中慎介戦で大幅な体重超過を犯したことで、日本ボクシングコミッション(JBC)から永久追放処分を受け、日本での試合ができない。
ネリがロドリゲス、ウーバーリに勝ってWBC王座に返り咲いた場合、井上との対戦が実現するとすれば、現状では海外開催が条件となる。